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なんとか戻ってこれた……。
途中、優しいピンク色の目をした兵に出会い、午後の訓練所まで案内してもらった。
ゾムに手洗い所まで案内してもらった時のような、……優しさを感じた。
そして、午後の訓練は、というと
あー、紫色のアイツ……ショッピ……と、
金髪の大声、コネシマ。
いまだにくぅ、と鳴るお腹に喝を入れて、訓練開始。
どうやら、鬼ごっこをするらしい…。
鬼はショッピもコネシマの2人だけ。
午後の訓練は100人ぐらいが参加しているはずだが……
本当に2人だけで、俺を含めた全員を捕まえるのか？……可能性は捨てきれない。
この鬼ごっこは普通ではなく、麻酔銃を使うようだ。それを受け、意識を失えばアウト。
割と簡単なルール。
……油断する訳にはいかない。
ゾムの時のように、バレかけるようなことがあれば……こんどこそ。
syp「……手加減はしないっす」
kn「アッハッハッハッ！！！じゃ、10秒数えたるから、それまでじゆーに逃げとってな！」
10秒！？
他の兵も、10秒と言う言葉に異常さを感じ、一斉に逃げ出す。
範囲は森のような訓練所、どれだけこの地形を生かせるかにかかっている。
『……っは、っは、』
朝から走りすぎたか……？
くらくらする足元を必死でふみしめる。
『ッ！？』
ぐにゃと曲がる視界。必死で近くの木に手をつく。
そういえば、今日はごはん食べてないん、だったな。
生憎、一生懸命走ったものの、あまり鬼から離れられてない。近くに他の兵もいない。もっと遠くに逃げたんだ……、くそ……
『はぁ……〜はぁ……す〜……』
深呼吸をして、必死に落ちつく。
もう始まっている、遠くから断末魔が聞こえる。……この断末魔……ほんとに遠くなのか……？
考える事さえ、キリキリ痛む頭が許してくれない。
……きっともうダメなんだ、麻酔を打たれて終わりだよ、なんて諦めた。
木の下に座り込み、荒く息をする。
……すると突然、
目の前にペットボトルが差し出された。
ピンク色の目が、俺を捉えていた。
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匿 - 届かないかもしれないですけど更新頑張ってください…！ (2023年4月20日 16時) (
レス) @page23 id: b15cadbc9f (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 応援してます(*'ω'*) (2020年9月14日 21時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 好きです。神ですか？神ですね！更新まってますぅ！ (2020年9月14日 21時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 続いてほしいです！！！ (2020年8月21日 11時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 澪 2さん» ｳｯ……；；！とっても優しいですね……うおぉ染みます……!!ありがとうこざいます……！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: dd0734f7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2020年3月5日 21時
