扉の先 ページ4
扉の先には、人が丁度二人
並んで通れるくらいの長い廊下が
伸びていて、廊下の両脇には
所狭しとアンティークが並んでいる。
(これはきっと、展示品……なんだよね)
どこか不思議な展示品を見つめながら、なぜか誘われるように足が先へ先へと進んでしまう。
夢中になって進んでいくと……長い廊下の先がぼんやりと明るく滲んで見える。
(廊下の先に、何かあるの……？)
気が付くと足早に、半ば駆けるようにて次へ向かっていた。
………次の瞬間＿＿
サナ「わっ……！」
滲んでいた光が弾けるように辺りを真っ白に染め上げ、その眩しさにぎゅっと目を閉じ……
目を開くと、そこは＿＿
(え……？)
しん、と静まりかえる暗い廊下だった。
(え？あれっ！？さっきの廊下は！？)
目の前の光景は、さっきいた場所とはまったく違って見える。
(それに、こんなに暗いなんてまるで……)
夜みたいだ＿＿そう思いながら近くのカーテンを開けると……紺碧の夜空には、星が無数に輝き、その中心には、夜空を割くように真っ白な三日月が浮かんでいた。
サナ「本当に夜！？」
(何で？時間は！？)
携帯を鞄から取り出し、時間を確認すると、液晶は、１４時半をまわったことを示している。
(で、でも……)
時間を確認して、もう一度窓の外を見ても、月は変わらず今が夜であることを告げていた。
(とにかく……)
混乱しつつある頭をしゃんとさせたくて、両手で軽く頬を叩く。
サナ「通ってきた廊下を戻ろう！」
そう言った矢先……ぐらり、と視界が揺れ、目の前が真っ白になる。
サナ「っ……」
(な、何！？)
突然のことに驚いていると背後に気配を感じ……、振り向いた瞬間に腕を取られ、黒い影に抱きこまれてしまう。
サナ「い、いやっ……！」
本能的に危機感を覚え、黒い影をまとうその身体を押しのけようとするけれど阻まれ……顔が見えない相手の指先が髪をかき上げるように、うなじを滑る。
？？「大人しく、差し出せ……」
サナ「やめっ……！！」
その瞬間、はっ、と意識が呼び戻される。
(え？今のは、何？)
サナ「白昼夢……？」
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まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています！ (2021年4月30日 20時) (
レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
桜三日月 - とても面白い作品ですので、更新されるのを心待ちにしております。 (2021年3月19日 15時) (レス) id: cdf7c342c5 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 文章力が凄い…。私如きがこんな素敵な小説を見ていいのだろうか(・.・;)見た瞬間すぐ好きになりました！更新されるの待ってます！ (2020年8月4日 12時) (レス) id: 39cb5e0646 (このIDを非表示/違反報告)
ケビン2号機(プロフ) - 凄く好きです！！更新まってます〜！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: ffa145d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
SHUGAR - とても面白いです。これからも頑張ってください。ちなみに私はアイザック推しです←(聞いてない (2019年12月20日 10時) (レス) id: 91b89ed012 (このIDを非表示/違反報告)
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