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部屋に戻るべく扉を開けると、そこにはあの人が立っていた。
サナ「………」
ボクには気付いていないみたいで、何かをじっと見つめている。
『何してるの』
サナ「わっ！？」
近付いて服を引っ張ると、その人は思いきり驚いて持っていた物をバラまいた。
音をたてずに床に落ちたのは、どれも見覚えのあるもの＿＿要するに、ボクが今まで撮った写真だった。
サナ「すっ、すみません！
勝手に見ちゃって……」
『好きなの？』
サナ「え？」
『見てたんでしょ』
すると、その人はボクの言いたいことを理解したらしく、こくりと頷いた。
サナ「どれも綺麗だったので、つい……」
『そう』
ボクは写真を拾い終わって、カメラをその人に向けた。
『撮って良い？』
サナ「えっ！？ど、どうしてですか？」
『嫌だ？』
サナ「い、嫌ではないですけど……」
『すぐ終わる』
慌てるその人をパシャッと撮った。
『用事は？』
サナ「えっ？あの……」
『用事』
サナ「あっ！そうだ！これ、セバスチャンが
Aさんにって……」
差し出されたのは、ブランとルージュ。
…………今は、飲みたくないな。
ボクは首を横に振ってどっちも返した。
サナ「え。でも、飲まないと……」
『いい。………それと、敬語はいらない。
呼び方も、好きなようにしていい』
サナ「良いの？」
『いらない』
サナ「……分かった。じゃあ
Aちゃんって呼ばせてもらうね」
『これ、あげる』
ボクは一枚の写真を手渡して部屋から出た。
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まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています！ (2021年4月30日 20時) (
レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
桜三日月 - とても面白い作品ですので、更新されるのを心待ちにしております。 (2021年3月19日 15時) (レス) id: cdf7c342c5 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 文章力が凄い…。私如きがこんな素敵な小説を見ていいのだろうか(・.・;)見た瞬間すぐ好きになりました！更新されるの待ってます！ (2020年8月4日 12時) (レス) id: 39cb5e0646 (このIDを非表示/違反報告)
ケビン2号機(プロフ) - 凄く好きです！！更新まってます〜！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: ffa145d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
SHUGAR - とても面白いです。これからも頑張ってください。ちなみに私はアイザック推しです←(聞いてない (2019年12月20日 10時) (レス) id: 91b89ed012 (このIDを非表示/違反報告)
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