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太輔side




「ごめん。」







昼休み、
俺は今目の前にいる人に頭を下げている。







「顔あげてよ。」









顔をあげると、
彼女は微笑んでいた。








「太輔から呼び出すなんて、
珍しいと思った。

私、薄々気づいてたんだ〜


太輔は違う人に恋してるなって…


告白した時ね、
私、人生初の告白だったの。


すーごくっ、ドキドキした。



太輔は私の憧れで、
学年一と言っていいほどもてるでしょ?


正直駄目元で告白したんだ〜笑


そしたら、あっさりOK貰えちゃって…
びっくりした。笑


ちょうど一年前くらいだよね?


あの時はまだ太輔は私に気持ちがあった?


あったよね…


太輔は正直で真っ直ぐな人だもん。


そんな人と付き合えたなんて、
私贅沢だよね。笑


太輔…


ありがとう。笑」







なんでこんなに優しいのだろう。







「お礼を言うのは、こっち。」






「だめ。言わないで!!」






お礼を言おうとした時、
とっさに止める彼女。








「お礼は新しい恋が叶った時に言ってよね。



.







.








.









.









.









.









.









.









兄妹みたいな危険な恋愛


私は嫌いじゃないぞ〜?笑



これからは友達として、
北山くんと共に横につかせていただきまーす笑」






そう言いながら、
俺のデコにいったいデコピンを1発して去っていった。










「これからも…よろしく。







.









.









.









.









.









.









まなみ。」









彼女は今泣いていないだろうか。









神様、どうか俺を許してください。









そう思いながら見上げた空は、
1本の飛行機雲と綺麗な青空だった。

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作者名:莎那(さなの大好物はお寿司の卵。) | 作成日時:2016年10月9日 21時

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