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『(…顔、真っ赤)』
「ちょ、たんまたんま!」
腕をブンブンと大きく振って私の話をストップさせる悠仁くん。
まさに現場はカオスだった。
『っぃ、いっかい落ち着きましょう…!!』
「お、おうおう」
2人で首がちぎれるんじゃないかというくらい頷いて深呼吸する。
「ちょっと一旦整理させて」
『…は、はい』
「えと、好きっていうのは別に深い意味は…」
『あ、あります…!!渾身のやつ、です…っ』
「お、おう…!?」
2人して、顔が真っ赤。
会話をどう続けていいのかわからなくてお互いに黙っていると、悠仁くんは急に顔を手で覆って再び唸り始める。
「…なんか、Aって色々頑張ってて健気で可愛いし」
『………ん!?』
「その、俺的には守りたくなるっつーか…」
馬鹿な私でもわかる。
悠仁くんの言葉と表情で、私は一気に期待してしまう。
さっきよりも、体温がグッと上がった。
「や、あの…」
『は、はい…!?』
「……とりあえず」
“抱きしめていい?”
そう言われて、ゆっくり頷く。
『(…やっぱり、悠仁くんは私の太陽なんだ)』
抱きしめられた身体は、陽だまりみたいにポカポカと温かくなった。
「やべー…俺思ったよりもAにぞっこんかも…」
『っな…!!』
こんな時にでも、悠仁くん節発動。
そんな彼に、ついに私は兼ねてから思っていたことを呟いた。
『悠仁くんの、天然タラシ野郎…っ』
「……へ?」
そんなところも好きなんです。
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コーンクリームコロッケ(プロフ) - 何だこの最高な作品はっ…………!!!!にやけてしまったでは無いか!親にバレそうだったよッッ(夏油ボイス) (12月14日 7時) (レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます!番外編もお楽しみください!(^^) (2023年3月19日 9時) (レス) @page28 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
カイ - 悠仁、いや夢主でもいい、その雰囲気のまま告っちまえ!!更新楽しみにしてます!(*^^*) (2023年3月15日 18時) (レス) @page23 id: 7ab55173a1 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - アリスさん» 安心してください…ちゃんと供給します… (2023年3月10日 16時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きを… (2023年3月9日 13時) (レス) @page19 id: c3cbdb19d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原カノ | 作成日時:2023年3月1日 13時