困惑 ページ20
◇
あれから、なんとなく気まずくなった。
話す時間も目を合わせる時間も、少なくなったと思う。
「あんたたち、最近なんかあったの？」
『…野薔薇ちゃん』
私たちの空気感がおかしいことはやっぱり周りにはバレバレで。ついに野薔薇ちゃんが声をかけた。
『…あのね、野薔薇ちゃんはもちろんわかってると思うけど私悠仁くんが好き』
このままは、嫌だな。
せっかく、自分を変えるためにここにきたのに。逃げたら今までと変わらない。
思ったよりも、私の中で悠仁くんの存在は大きかった。
「そうね、知ってる」
「言うまでもないわよ」と一言付け足してやっぱりバレバレかと自分に呆れる。
「虎杖は気がついてないけど、あいつも相当Aのことガチガチに恋愛対象として見てるし」
『…うん』
流れるままに小さく頷いて、おかしいことに気がつく。
『………ん？』
「なによ」
『の、野薔薇ちゃん今なんと』
「だから、虎杖もあんたのことだいぶ好きって言ったの」
『え、いやいや。野薔薇ちゃんいくらなんでも冗談が…』
「はあ？」
野薔薇ちゃんはそれだけいうと大きく溜息をついてなんとも言えない空気が流れる。
すると、恵くんが私たちの後ろを通った。
「伏黒ー、虎杖ってAのこと好きよね？ばりばり恋愛対象よね？」
『！？』
野薔薇ちゃんは急に恵くんに声をかけてそんなことを言い始め、私は思わず口を塞ぐ。
『っの、野薔薇ちゃ…！なんで…！！』
私たちのやり取りを他所に、恵くんは「はあ？」とさっきの野薔薇ちゃんと全く同じ顔をしてこう言った。
「そんなのいまさらだろ」
そう言って、「俺これから任務だから」と欠伸をしながら寮を出ていった。
「ま、そういうことだから。喧嘩したんなら早く仲直りしなさいよー。というかもうこの際告えば解決よ」
そう言って野薔薇ちゃんも自室に戻って行った。
『……ど、どういうこと』
◇
水原カノです！
たくさんの方に読んでいただいてとても嬉しい限りです！
そして、言い忘れていたのですがこの作品は短めに作っているのでもう少しで終わります〜🙇♀️何卒よろしくお願いします！
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コーンクリームコロッケ(プロフ) - 何だこの最高な作品はっ…………！！！！にやけてしまったでは無いか！親にバレそうだったよッッ(夏油ボイス) (12月14日 7時) (
レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます！番外編もお楽しみください！(^^) (2023年3月19日 9時) (レス) @page28 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
カイ - 悠仁、いや夢主でもいい、その雰囲気のまま告っちまえ！！更新楽しみにしてます！(*^^*) (2023年3月15日 18時) (レス) @page23 id: 7ab55173a1 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - アリスさん» 安心してください…ちゃんと供給します… (2023年3月10日 16時) (レス) id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きを… (2023年3月9日 13時) (レス) @page19 id: c3cbdb19d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水原カノ
| 作成日時：2023年3月1日 13時
