悠仁くんの天然タラシ野郎！【呪術廻戦】

テレパシー ページ11

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「たーかな」

『めんたーいこ』



「おかっか」

『つなまっよ』



「…何してんだ？」



貧血で倒れて数日後。

もちろん翌日には回復していつも通り訓練を受けたり任務に出向いたりと日常を取り戻していた。

今は、体術の休憩中に芝生に座って狗巻先輩と「ちきちき★おにぎりのおかずでリズムゲーム」をしている。2人でくすくす笑いながらやっていたら、冷静に真希先輩に突っ込まれってしまった。

ちなみに、さっきのゲームのネーミングしたのは狗巻先輩。とてもセンスがあると思う。



『真希先輩もやってみてください。ハマります』


「いやずっと聞いてたけどハマる要素がどこにもねぇ」


『…そんな』



ドン引きされた顔をされてしまい、私も「なんでですか」という顔で返す。

狗巻先輩は「ノリ悪い」というような顔で、「おかか」と言いながら胸の前で両手をバッテンにしている。



『楽しいですよね！狗巻先輩！』


「しゃけ」


「わかんねぇ…」



狗巻先輩といるのは心地良くって、正直言うとあまり話さなくてもいいから楽。

話したとしても全部頷いてくれたり、語彙で相槌を打ってくれて何を言っても肯定してくれて、安心する。

こんな思考回路では駄目とわかっているが、どうしても甘えたくなってしまう。



「こ！ん！ぶ！」


『お！か！か！』



2人でまたクスクス笑っていると、さっきまで恵くんと体術していた悠仁くんがTシャツで汗を拭いながらこっちにやってきた。



「お、終わったか」


「うす」


「高菜？」


『そうですね。私たちもそろそろ再開しましょう』


「しゃけ」



なんとなくで私は狗巻先輩の言葉をキャッチし、2人で立ち上がる。

「よくわかったね」というように「ツナマヨ…！」と感激され、「最近、わかってきたんです」と少し自身ありげに答える。

2人で話しながらグラウンドへと足を踏み入れた。



「悠仁、どうした？」


「いや、Aと狗巻先輩って仲良いよなって」


「……なんか通じてんだろ」


「…そういうもんすかね」



◇

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