139. ページ41
花垣「⋯なんか、三ツ谷くん兄貴みたいっすね」
三ツ谷「？⋯俺、ルナマナ達の兄貴だけど？」
花垣「いや、そういうことじゃなくて⋯Aくん、いつも冷静なのに三ツ谷くんの前だと弟っぽくなるんすもん」
三ツ谷「ははっ、確かにそうかもな。俺からしたらAもまだまだ子供だ」
アイツはわがままて自分勝手だ。
少し目を離した隙にどっか行くし、言い出したら聞かないし。ほんと変なところで頑固なんだよな。
昔っから
出会った頃からAはよく俺の家に遊びに来た。
いや、遊びという名目で俺を手伝ってくれていたのだと、今ならわかる。ルナマナたちの面倒を見てくれて、時には一緒に台所に立ってくれた。
『お前は偉いよ』と毎回そう言って笑ってくれたのを今でも鮮明に覚えている。その度にAのクセにナマイキだって毎回思うけど。
“生まれた環境を憎むな”
そう言えるようになったのはAのおかげでもある。だから俺も時折悲しそうにするあいつを励ましたくて。
“辛いときも笑ってれば大抵何とかなるもんだぜ。だから笑えよ、A”
俺はお前の笑顔に助けられてきたから。お前のお陰でそう思えたんだ。
──
──────
Aside
夜。俺とマイキーと三ツ谷の3人で柚葉に会いに行く。やっぱりマイキーはさっきのことを怒ってるみたいで俺をバイクの後ろに乗せてくれなかった。
『今日大寿と話してきた』
マイキーはバイクに乗ったままたい焼きを食べて話を聞いているだけだった。
柚葉「⋯⋯知ってるよ。大寿は金持ちと繋がってトラブルの時に黒龍の兵隊を貸してその見返りに大金を貰っていた。その集金役がアタシだった。
今日、アタシはその役から解放された。アンタ達のおかげだよ」
マイキー「⋯⋯」
三ツ谷「なんだよ！その態度。せっかく八戒が頑張ったのに⋯」
柚葉「頑張った！？アンタ達がそう仕向けたんでしょ！？八戒⋯なんでこんなことを⋯」
三ツ谷「⋯⋯⋯バーカ。八戒はお前が思ってるより強ぇよ！」
三ツ谷は暗い雰囲気を掻き消すように柚葉を励ました。
柚葉「ありがと三ツ谷。でもね、その期待が人を苦しめることもあるんだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 385人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルノチキ(プロフ) - 亜紀さん» 嬉しいコメントありがとうございます！私もネタを書きながらニヤニヤしてたのでぜひ楽しみにしててください！ (2022年9月2日 20時) (
レス) id: 3fcaec9e9b (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - うわわ！主人公君ピンチに…！どうなって行くのかがすごく気になります…！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page48 id: 64484658df (このIDを非表示/違反報告)
ルノチキ(プロフ) - 瓜坊さん» そこまで褒めてくださって感激です！場地さんは私的にも主人公くん的にも助けたかったのでそう言ってもらえてうれしいかぎりです。更新もがんばります！ (2022年8月5日 12時) (レス) id: 3fcaec9e9b (このIDを非表示/違反報告)
瓜坊 - ブワッフ〜場地さん生きてるぅ、原作沿いなのに無理のない生存ルート、面白いのにスキッリしてて読みやすい、しかも主人公君立派で優しい、物語一個一個とても面白かったです、応援してます頑張ってください！ (2022年8月4日 21時) (レス) @page37 id: 2e6e6eb3fe (このIDを非表示/違反報告)
ルノチキ(プロフ) - 🐻さん» 場地さんのところは私もマンガ読んでギャン泣きしたので夢主くんの頑張りにスタンディングオベーションしました👏🏻👏🏻最高なんてお言葉嬉しい限りです！！！！！ (2022年6月9日 22時) (レス) id: 17aa5fa5ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルノチキ | 作成日時：2022年4月24日 16時
