7話 ガチで偉い人だった ページ8
「てか、ミカ強ぇな。どっかチーム入ってたりすンの？」
『チーム？』
“ミカ”と言うのは俺のあだ名。苗字がミカゲだからっぽい。
「そ。そんだけ腕が立つならどっか入ってンだろ」
「でも俺らお前のこと噂でも聞いたことないんだよな」
マイキーくんがそう言ったのに続いてドラケンくんまでそんなことを言い出した。
『どこも入ってない。俺ついこの前海外から帰ってきたばっかだし』
「マジ？なら東卍に入れよ！俺のチームなんだ！」
東卍が何かよくわからなかったから簡単に説明してもらった。
東京卍會は総長がマイキーくん、副総長がドラケンくんで構成員がだいたい100人くらいいるんだとか。
マイキーくんは“不良の時代を創る”と息巻いていた。
『...申し訳ないけど喧嘩興味ないんだ。』
「ちぇっ。そーかよ」
「そんだけ強ぇのに勿体ねーな」
いつか絶対入れる、とマイキーくんが呟いたのは聞こえないフリをした。
そこから暫く他愛もない話をして時間が過ぎた。
「入りたくなったらいつでも言えよ」
「俺とマイキー、ずっと待ってっから」
『あはは、気が向いたらね』
そんなことを言い合いながら2人と別れる。
今日だけで大分仲良くなれたな。
今日のマイキーくんとの喧嘩は一瞬でやめになった。
でも、普通なら相手が一発で気失ってすぐに終わってしまう喧嘩がほんの少し、本当に少しだけ楽しく感じた。
案外喧嘩って楽しいのかもな...なんて
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ルノチキ(プロフ) - 鎖骨さん» まじですか！？そう言って頂けて何よりです！最後まで読んでくださってありがとうございました。 (2021年10月1日 0時) (
レス) id: c4cd32353d (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨 - 凄い…めちゃくちゃいい話でした。。終わり方が最高です…！！グッとくるものがある…！ (2021年9月30日 23時) (レス) @page42 id: c7ef1e87db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルノチキ | 作成日時：2021年8月23日 10時
