6話 いきなり喧嘩は無理 ページ7
「なら、参番隊の件も俺のたい焼きの件も尚更責任取ってもらわねぇとな」
話が見えずに困惑しているとニコリと笑った小さい男から蹴りが繰り出される。
突然のことに驚きつつ、慌てて両手を出して止める。その蹴りは今まで食らった中でも比べ物にならない程重く、不安定な体勢だったため何メートルか吹っ飛んだ。
何とか受け身を取ったは良いが擦り傷や防いだ手がズキズキと痛む。
いきなり蹴られるとかアリかよ...やり返してやらねぇと気がすまねー。
思いっきり走ってその勢いのまま蹴りを放つ。
その男は俺と同じように両手で受け止めようとするが、俺の蹴りが想像より威力が高かったのか驚いて目を見開いていた。
その男は吹き飛びまではしなかったが、ずざーっと後ろに滑った。
「へぇー、やるじゃん」
余裕そうな顔で第2ラウンド開始だと言わんばかりの彼に待ったをかける。
『その前に⋯俺の話、聞いてくれません？』
せめて弁明くらいさせてくれ。
「───俺らの早とちりかよ。早く言えよな」
事情を説明すれば納得してくれた。よかった、ちゃんと考えられる人で。
辮髪の人は龍宮寺堅、小さい人は佐野万次郎というらしい。それぞれドラケン、マイキーって呼ぶように言われた。
一個上の先輩らしいから一応君付けしようと思う。なんかオーラが偉い人っぽいし。
でもマイキーくんにいきなりダチ宣言されたのには驚いた。
ちなみに、そのマイキーくんは俺が爺ちゃんのために買ったどら焼きを貪ってます。
...いっぱい買ったのに。
7話 ガチで偉い人だった→←5話 なんでヤンキーは話を聞かないんだ
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ルノチキ(プロフ) - 鎖骨さん» まじですか！？そう言って頂けて何よりです！最後まで読んでくださってありがとうございました。 (2021年10月1日 0時) (
レス) id: c4cd32353d (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨 - 凄い…めちゃくちゃいい話でした。。終わり方が最高です…！！グッとくるものがある…！ (2021年9月30日 23時) (レス) @page42 id: c7ef1e87db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルノチキ | 作成日時：2021年8月23日 10時
