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5話 なんでヤンキーは話を聞かないんだ ページ6

翌日、俺はモヤモヤを抱えたまま今日から始まる新たな学校まで歩く。
転校生だから職員室に向かうと担任らしき人が俺を呼ぶ。


そしてそのまま教室まで誘導された。
担任に入ってこい、と言われドアを開け、黒板の前に立たされると自己紹介を促された。


『御影Aです。よろしくお願いします』

「それだけか?まぁいい。席は...松野、あの金髪の隣だ」


俺の思考はいま自己紹介どころじゃない。俺のいない間道場はどうなっていたのかで、頭がいっぱいだ。




松野って人は金髪だからすぐにわかり、その隣の席にに腰をかける。


「この時期に転校なんて珍しいな。俺松野千冬、よろしくな」

『あぁ、よろしく』

ソイツはニカッと笑って声をかけてきた。
素っ気なく返すのも今日だけは許してほしい。




考えれば考える程、爺ちゃんの本意がわからずイライラしてくる。




帰り道、何がなんでも聞き出してやる。と意気込んだAは途中で爺ちゃんの好きなどら焼きを買って歩いていた。



ボーっとしていたら肩に何かがぶつかった。


「あー!!どうしようケンチン、俺のたい焼きが...」

「また買えばいいだろ」

「俺はいま食べたいのー」

会話を聞く限り、どうやらぶつかった拍子にたい焼きを落としてしまったらしい。


金の辮髪に龍の刺青の男と、金髪の小さめな男がいた。どうやら小さい方にぶつかったみたいだ。
...てか絶対ヤンキーじゃん。


『...あの、すいません。ぶつかっちゃって』

とりあえず謝っておいた。ぶつかったのはこっちだし。


「なぁアンタ、責任取ってくれよ」

悲しそうな顔でそう言われる。責任って言われても俺はどうしたら...


「...あ"?コイツ参番隊のヤツらが言ってたヤツじゃね?」

俺がどうするべきか...と悩んでいると、辮髪の方が確かめるように俺に顔をグイッと近づけてきた。

「ふーん。なら、参番隊の件も俺のたい焼きの件も尚更責任取ってもらわねぇとな」


え、参番隊?ってなにそれ
俺なんか悪いことした?
そんな記憶ないんだけど...

6話 いきなり喧嘩は無理→←4話 3年ぶりの



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ルノチキ(プロフ) - 鎖骨さん» まじですか!?そう言って頂けて何よりです!最後まで読んでくださってありがとうございました。 (2021年10月1日 0時) (レス) id: c4cd32353d (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨 - 凄い…めちゃくちゃいい話でした。。終わり方が最高です…!!グッとくるものがある…! (2021年9月30日 23時) (レス) @page42 id: c7ef1e87db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルノチキ | 作成日時:2021年8月23日 10時

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