32話 意味不明 ページ34
Aside
あれからどこにも行く気が起きなくて家にこもってばかりいた。
俺は何がしたいんだろ。
静けさの広がる自分の部屋にピンポンと、やけに軽快な音が響くが、別に気に留めなかった。
それからどのくらい時間がたっただろうか。
瞼が重くなるのを感じて本能のままに寝そうになる頃、ドアが叩かれた。
誰だ？
そう思っていると爺さんが俺の名前を呼んだけど、知らんぷりをした。
すると、次に爺さんから放たれたのは予想だにしない言葉だった。
「...お友達が来とる」
その言葉に戸惑っていると開けるぞ、というマイキーくんの声とともにドアが開けられた。
ドアの向こうにはマイキーくん、ドラケンくんと千冬がいた。俺はびっくりして慌ててベッドから起き上がる。
『な、んで』
ここにいるの、という言葉が出るより前にマイキーくんが近づいてきて俺の肩を掴む。
「ずっっと待ってたんだからな」
肩を掴む手が少し震えていて俺は罪悪感が胸に拡がった。
『⋯俺、放っといてくれって言ったのに』
「ほっとけねェ顔してんのはお前だろ」
なにそれ、ほっとけない顔ってどんな顔だよ。
それにマイキーくんだけじゃなく、
『ドラケンくんも千冬もなんで来たの』
3人とも、何も言わずにいなくなった俺にそこまでする意味がわからない。
「俺だって心配してんだよ」
「だって俺らダチだろ？」
ドラケンくんも千冬も当たり前のようにそう言ってのけた。
なんだよそれ、3人ともバカだよ。
俺にそんなことする意味が益々わからなくなって押し黙ることしかできずにいた。
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ルノチキ(プロフ) - 鎖骨さん» まじですか！？そう言って頂けて何よりです！最後まで読んでくださってありがとうございました。 (2021年10月1日 0時) (
レス) id: c4cd32353d (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨 - 凄い…めちゃくちゃいい話でした。。終わり方が最高です…！！グッとくるものがある…！ (2021年9月30日 23時) (レス) @page42 id: c7ef1e87db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルノチキ | 作成日時：2021年8月23日 10時
