28話 俺だって ページ30
ドラケンside
ボロボロになっている奴を庇うように立ったのはAだった。
あの日から一度も来なくなってやっとマイキーが言ってた心配の意味を理解した。
まぁ、あれからマイキーもどこか不機嫌だしまた会えてよかった。
正直、俺だって問い詰めたかった。
アイツに怒りだって湧いた。
でも2ヶ月前とはうって変わった様子のミカを見てそれ以上に心配になった。
何も分からない中、アイツに何かがあったことだけは明白だった。
「ははっ、今回はお前が悪ぃ。諦めろ」
マイキーに捕まって俺に助けを求めて視線を向けるミカにちょっとだけ安心して笑った。
根本的な部分は変わってねーなって。
...でも何であんなに思い詰めたみてぇな顔してんだ。
俺らダチじゃねーのかよ、なぁ。
ちょっとくらい相談しろや。
マイキーが人混みに突っ込んで行ったのを見ていると、タケミっちが口を開く。
「Aくん、どうしたんだろう...」
「タケミっち、アイツのダチなのか?」
「いや、ダチっていうかちょっと面識があるくらいで」
「⋯そうか」
暫く沈黙が続いた頃、マイキーは諦めたのか戻ってきた。
「今日は帰る」
ただそれだけ言ったマイキーに頷く。
「とにかく“東卍”の名前落とすようなマネすんなよ」
ギャラリー達に釘を刺し、ゆっくり歩くマイキーの後を追う。
「タケミっち⋯またネ♡」
アイツはいつものように笑みを浮かべていた。
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ルノチキ(プロフ) - 鎖骨さん» まじですか!?そう言って頂けて何よりです!最後まで読んでくださってありがとうございました。 (2021年10月1日 0時) (レス) id: c4cd32353d (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨 - 凄い…めちゃくちゃいい話でした。。終わり方が最高です…!!グッとくるものがある…! (2021年9月30日 23時) (レス) @page42 id: c7ef1e87db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルノチキ | 作成日時:2021年8月23日 10時