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25話 会いたくなかった ページ27

「__おいキヨマサ、客が引いてんぞー」


その声にキヨマサだけじゃなく、Aまで一気に顔を青く染める。


キヨマサは恐怖や萎縮からくるものだったが、Aは敢えて言うとすれば驚愕からだった。



なんで、ここに。






「ムキになってんじゃねーよ、主催がよー。
しかもAにやられてっし」



「金の辮髪(べんぱつ)こめかみに龍の刺青(スミ)。東京卍會副総長!!
龍宮寺堅、通称“ドラケン”!」



ドラケンくんがここにいるなら──


「ねぇねぇ?ケンチン?どら焼きなくなっちゃった」


当然マイキーくんもいるよな。



会いたくなかったのに。







観客達は一斉に立ち上がると「お疲れ様です、総長!!!」と深々と頭を下げる。



「お...お疲れ様です。あの、アイツが⋯ッ」



キヨマサとやらが俺の方を指差すがその前にドラケンくんの蹴りがソイツの腹にヒット。


そこさっき俺が蹴ったとこじゃん。



完全にオーバーキルだろそれ。









そうこうしているとマイキーくんはタケミチに興味を示したのか、後頭部を掴んでいた。



「お前本当(ほんと)に中学生?
タケミっち今日から俺のダチ!!なっ♡」




ボーッと見てる場合じゃなかった。


今のうちに⋯。






とっとと退場しようとした所、誰かに肩を組まれて動けなくなる。




勿論その誰かは


「逃がさねーぞ?ミカ」


...マイキーくん。





「ははっ、今回はお前が悪ぃ。諦めろ」


視線でドラケンくんに助けを求めるも、そう一蹴されてしまった。





マイキーくんは俺の手を引っ張る。



こうなればもうどうしようも無いから流れに身を任せる。

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ルノチキ(プロフ) - 鎖骨さん» まじですか!?そう言って頂けて何よりです!最後まで読んでくださってありがとうございました。 (2021年10月1日 0時) (レス) id: c4cd32353d (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨 - 凄い…めちゃくちゃいい話でした。。終わり方が最高です…!!グッとくるものがある…! (2021年9月30日 23時) (レス) @page42 id: c7ef1e87db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルノチキ | 作成日時:2021年8月23日 10時

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