この世界で生き残るために【約束のネバーランド】【男主】 (ページ41)

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40.内通者6 ページ41

「ここから逃げてコニー達助けに行こう。
全員で一緒にここから逃げよう」

すると、ノーマンは一枚の紙を取り出した。

「証拠になるかわからないけれど、ここ数日で3人に調べてもらった兄弟のスコア」

「「スコア？」」

ノーマンはスコア表を2人に見せた。

「出て行った子達の分は又聞きだし全員分ではないけれど、6歳以降スコアの低い順に里子に出されている──変だろ」

スコア...ね。

正直順位つけるとかそういうのは好きじゃない。
でもこんな世界じゃそんなこと言ってられないのもまた事実で。生き残るためには優秀にならなければいけないんだ。

「確かにコニー。このスコア...ハオもセディも...」

ドンは納得するように呟いた。

「お願い......信じて......助けて...一緒に逃げて！！」

解散になり各々が部屋に戻ろうとした時、俺はドンとギルダを呼び止めた。

「まだ何か言うことがあるのか？」

ドンが不思議そうにそう尋ねてくる。

「エマたち3人は一人で抱え込んじゃうことがあるから、何があっても信じてあげてね。」

そう言って二人の肩に手を置いた。
ドンとギルダは頭に疑問符を浮かべていたが互いに目を見合せると「「おう！/うん！」」と頷いてくれた。

「でもよかった...あの日からずっと心配だったから。これでもう隠し事はないんだよね？」

安堵の声を漏らして、嬉しそうに微笑みながらそう言ったギルダに俺は言葉に詰まる。

俺達のことを案じてくれている彼女にこれ以上嘘なんかつきたくないけれど、ここで俺が勝手にバラすわけにはいかない...

そして俺が曖昧に笑ったのを肯定と受け取ったのかギルダは更に嬉しそうな顔を見せた。

あぁ、泣くな俺。そんな資格俺には無いだろ。
ここで泣いたら逃げてるのと一緒だ。疑われる覚悟も嫌われる覚悟も誰よりしてきた。...そして嘘をつき続けることも。

二人が部屋に行くのを見送ると俺は水を飲みに食堂へと向かった。