一 週 間 お 試 し 彼 氏。【竈門炭治郎】

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あの後結局名前で呼ぶことになった。くそっ！


ふと時計を見ると６の所で針が止まっていた。いつの間にか時間が過ぎていたようだ。


「炭治郎くん、もうちょっとしたら夜ご飯にしよっか」

「え？あ、もうそんな時間なんですね！手伝いますよ！」



炭治郎くんが手伝ってくれると言うので、お言葉に甘える事にした。炭治郎くんに野菜を切るのを任せたら、なんと一瞬で切り刻んでしまった。……いいおっとさんになりそうだね炭治郎くん。

炭治郎くんと一緒に作ったら、何時もより早くご飯が出来てしまった。


「ちょっと早い、のかな…？けど、冷めたらアレだし食べようか！」

「はい！いただきます！」

「いただきま〜す…。」


今日の夕飯はカレーライスとサラダ。サラダは炭治郎くんが作ってくれた。まずはカレーライスをスプーンで掬って、一口食べてみる。……うん、美味しい。

美味しいと感じるのは、きっと誰かと一緒にご飯を食べているからだろう。大人になってからはずっと一人暮らしで、友達ともなかなか会えていなかった。


だから、久しぶりに誰かと食べたという幸福感と満足感が上がりこんなにも美味しく感じるのだろう。お昼の時にも思ったけど、誰かと一緒にご飯を食べる事がこんなにも楽しく思えるなんてね。





「美味しいですね！これ、中辛のカレールーですか？」

「お、よく分かったねぇ！」

「えへへ、鼻が良いので！」


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