一 週 間 お 試 し 彼 氏。【竈門炭治郎】

2日目『出掛けよう』 ページ9

「……くっそ眠い。」

「そんな言葉使っちゃダメですよ！」


朝、炭治郎くんに起こされて漸く起きた私。昨日は何故か清々しい朝を迎えたけれど、今日は昨日の疲れもあってか途轍もなく眠たいのだ。……二度寝しようかな。

二度寝しようと身体を傾けたら、バサッと音が鳴り、暖かい布団が離れた。どうやら、炭治郎くんがいつの間にか布団を剥ぎ取ったようだ。

ふふん、とドヤ顔する炭治郎くんを人睨みしてから身体を起こす。


「炭治郎くん、私今とっても寒いよ。」

「二度寝しようとしたからですよ。自業自得です。」

「君そんな毒舌だったっけ？」

「ご飯は俺なりにあった材料を使って作りましたから。さあ、早く食べましょう！」



冷めちゃいますよ。と言って先に下へ降りて行った炭治郎くん。きっと私が着替えると思い出ていったのだろう。私としてはパジャマのままご飯食べてもいいんだけど、なるべく寝間着は汚したくない。炭治郎くんに甘えて、着替えてから一階に降りる事にした。


一階に降りてリビングの扉を開けると、美味しそうな香りが鼻をくすぐった。置いてあったのは和食。白米に味噌汁。焼き魚とたくあん。…これを本当に炭治郎くんが作ったのだろうか。


「あ、嫌いなものあったら言ってくださいね！」

「うん、ありがとう。……いただきます。」


一口、味噌汁の汁を飲む。……美味しい。こんなに美味しい味噌汁初めてかも！どんどん箸が進んでく。




(気に入ってくれたかな…？)

(美味しい、美味しい！)


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