体育館裏で愚痴をぶちまける。５【青葉城西】

普通に死んで。 ページ45

『あ、一静パイセン、お風呂はこっちです。』


「おぉアザッス。…一緒に入る？」


『普通に死んでください！！』



こっちは喉痛いんです！ツッコませんな！！

ニヤニヤとする笑みは本当に見ていてイライラする。

というか、私は明日のために寝なくてはいけないしな。

愚痴なんて言いたいことは山ほどある。

ほんの数週間の先輩と後輩の中だけど、そんなのどうでもいいんだよ。

もう、松川パイセンと花巻パイセンと、国見んだけが味方なんじゃない。

バレー部皆が仲間っていう事を忘れてはいけないんだ。



『…寝ようかな。』



水を軽く一杯飲みほし、松川パイセンには申し訳ないけど、先に寝かしてもらう。

…あー、風呂上りの松川パイセン拝みたかったなー。なんて嘘嘘…じゃないけども。





　








松川side


「Aー？上がったー。」



そう言っても、返事はなかった。あれ、寝っちゃったか？

リビングにはもうすでにテレビは切られていて、音はもう何もなかった。じゃあ部屋か。

上に上がり、静かにドアを開けると、案の定寝ていた。って言うか俺上半身裸だわ。

こんな格好で前にでたら、A驚いて顔赤くして「もう一緒に寝たくありません！」とか言いそうだな。

それは嫌だ…けど、赤面するAもみてみたいわ。

父のだというパジャマは、俺にはちょうどよく、心地よかった。

隣に布団を敷いて、Aのとなりで寝る。

少し息が荒く、また熱が上がっているのが分かる。まぁ、途中であいつらきたし。

タオルをまた絞って、Aの額におく。頭を撫でて、小さくまた「おやすみ。」といった。

いつか、毎日言える日が来るのかな＿＿。

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