体育館裏で愚痴をぶちまける。５【青葉城西】

カメラのレンズを向けないで。 ページ11

『バレー部のマネージャーになりたいの？』


「あっいいえ！私写真部に入ることになりました！」



なるほど、それで一眼レフを。

正直言って写真は写り悪いからそこまで好きではない。

あと、本性晒した私が写っているというのが一番嫌だ。

つまりは！！私はこの女がいる限りずっとスイッチオン！！って言うか合宿の時となんも変わんない！！



『いてもいいけど、邪魔しないならいいよ。』


「はい！」



あー、帰ってくれないかな…。



　





　





　




『…もういい加減にして…。』



練習終わるまでずっといる女の子。ちなみにカメラのレンズはずっと私の方にあるのは知っている。

ちらりと見ると、パシャパシャとものすごい勢いでシャッターが切られるのが分かった。



「なにあの女の子可愛いね。」


『あいつマジでやべえです。及川パイセン話しかけないんですか？』(小声)


「俺は話しかけられる方がいいモーン。」



チッ！こっちもめんどくさい！！

片付けが終わり、ドリンクを洗おうとした時。



「Aさん、今日一緒に帰れますか？」



正直言ってテメエと一緒に帰りたくないです。



『あ、この後も忙しいから…。』


「じゃあ、待っています！！」




待つな！私に愚痴る時間を与えてくれ！！




「Aー、今日一緒に帰ろうぜー。」


『あ、はい。』


「！一静さん！！」


『！？』



一静…さん？



「覚えていますか！？当時私4歳だったんですけど、親戚の集まりで見たことありませんか？」


「あ…？あー…海野…あぁ、真凛か！」


「はい！」



…どういうことだ？



「あ、一静さんのいとこです！私。」



…は！？

こいつ怖い…。→←あ、もうこいつめんどい。

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