心 ページ7
松川side
Aに会わないために、早めに風呂に入り一人で部屋で待っていた。
「おい……おい、松川。」
「!花巻。悪い、なんだ?」
「…Aが、朝の4時半に第一体育館に来いだってよ。」
「!」
あいつ…何考えていやがる!!
「ちゃんと、自分の心と決着つけたらどうだ?」
「!」
「俺はお前がめんどくさいことも知っているし、何でも分かっている。だけど、お前の心と、お前に何があったのかは知らない。」
2人だけ残る部屋に、花巻の声が響く。
すると、いきなり俺の胸ぐらを掴んできて、地面に倒してきた。
「てめえ、Aを傷つけることだけはぜってえに許さねえからな。」
「っ…!」
ずっといた俺でもゾクリとくるくらいの怖さだった。
胸ぐらを離され、俺は地面に放りだされた。
自分の心に、決着を、か。
俺は…優柔不断なんだな。
自分に正直に。だけど、自分で心の中でそういわれることを分かっておきながらも。
寝たふりをしながらも、俺は4時半前に布団を出た。
こんな朝早くから呼びだしたのは、誰にも聞かれたくないからだろう。Aらしい。
俺からも言うんだ。
案の定、体育館前に着くまで、Aの愚痴ってる声が聞こえた。何を言っているかは知らなかったけど。
少しずつ明るくなっていき、色が芽生え始めた体育館の扉をゆっくりと開ける。
「…こんな時間に、なに?」
今の俺は、どんな顔だ?
てかあいつ足大丈夫なのかよ。
『…どうも松川パイセン。眠れましたか?』
「いや、眠れるわけねえし。お前もだろう。」
『はい。一切寝ていません。』
「あのなぁ、ちゃんと寝ないとダメだろ。また倒れたらどうするんだ。」
『…そうですね。』
このまま俺は、『フる』つもりだった。
口喧嘩でAに勝てるわけねえって分かっている。
あいつも、さすがにショックなこと起きたら黙るだろう。
ちゃんとフって、俺はちゃんと『心』に決着つけるつもりだった。
「お前は何かと怪我しやすくって、馬鹿なんd『あのっ!!!』うおっ!?」
まさか、あいつがかぶせてくるなんて思わねえわけで。しかも、でかい声だったし。
2107人がお気に入り
「ハイキュー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メタル - まっつん落ちかー (2017年2月18日 20時) (レス) id: 31f977890d (このIDを非表示/違反報告)
後影 - よぼよぼ病まで行けたのに…いや、頑張れば準備室まで行けます!(多分) (2017年1月10日 19時) (レス) id: 65113dceba (このIDを非表示/違反報告)
キサキ@チョココロネ - オル○ェンズわかるんですか!?友達に分かる人いなくて...。これからも頑張ってください。 (2017年1月10日 16時) (レス) id: fd5d92ba2f (このIDを非表示/違反報告)
無気力兎 - きゃ〜っ、リア充爆せろ(真顔)← (2017年1月9日 16時) (レス) id: eaf91ea410 (このIDを非表示/違反報告)
千絃(プロフ) - いすださん» もちろん!!応援してます!(*´ω`*) (2017年1月8日 12時) (レス) id: de124f9b91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いすだ | 作者ホームページ:モブインのすとーりー
作成日時:2017年1月5日 19時