体育館裏で愚痴をぶちまける。２【青葉城西】

バスの席は本当にあみだくじで私が決めました（作者） ページ41

そんなこんなで当日！

バスに乗ってまさかの東京。

すっげえ…私東京行ったことない…。

くじでバスの席順を決めた結果、私のとなりは国見んだった。

くそ、本性晒してずいぶん経ったけど、こいつ何考えているかわかんないから怖いんだよな。



「A先輩、酔う人ですか？」


『うーん大丈夫だけど。』


「…そうですか。じゃあ、窓側にどうぞ。」


『え、いやなんでよ。』


「A先輩東京とかの景色見てめちゃんこはしゃぎそうだと思ったので。」


『子供か！！そ、そこまではしゃがない…と思う。』



いやだって東京だよ！？シティよ！？

仙台市とはちょっと違うんでしょ！？



「ま、でも窓側に座って下さい。(そうじゃないとハイエナどもが煩いので)」


『はいはい…。』



シートベルトを締める。



「あれ、Aちゃんじゃーん。」


『すいませーん、席変わってもらえますかー。』


「なんで及川さんが話しかけただけで交換してもらおうとするの！」


「そうだよー。交代すんなよー。」


『アンタもいるんですか！！』



前に及川パイセン、後ろに松川パイセン、隣は国見ん…なんだこの挿まれた感じ！



『もう帰りたい…。』



まず私は生きて帰ってこれるのだろうか。そこが心配です。




　


　




　






　



　


「A先輩、ポッキーゲームしません？」


『絶対いやだわ！本気で真面目に！』


「……。」



ったく、どいつもこいつも煩い…。

眠りたいんだけど…。



「A先輩、眠っちゃだめです。」


『もが！！』



いきなり私の両頬を片手でつかんできた国見ん。

てかこいつ手ぇでかいな。



『は、ははひへふらはい。(離してください)』


「A先輩、トランプしません？」


『いあれふ、へはふひひん、ははひへ。(嫌です。てか国見ん離して)』



片手だけなのに両手の私は本気でどけようとしているのにどかしてくれない。

やめろ！私の頬がつぶれる！

起こせや…。→←おい、皆さん。

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