体育館裏で愚痴をぶちまける。２【青葉城西】

優しいのか優しくないのか。 ページ5

『あ、ここ。』


「ここですか…。」



何で家をじろじろと見ているんだ。



「降ろしますよ。」


『あ、待って！』


「なんですか。」


『ゆ、ゆっくり降ろして…。』


「…はいはい。」



本当にゆっくり降ろしてくれた。足も痛くなかったし、怖くなかった。



『ありがとう国見君！』


「いえ。足、ちゃんと手当てしてくださいね。」


『うん、やるわ。』


「あ、ライン教えてもらってもいいですか。」


『おう。』



交換すると、国見君はやさしく微笑んだ。



「ありがとうございます。では、また明日。」


『あ、うん！じゃあねー！』



手を振って、家の中に入った。



「…A先輩の家、知れてよかった。」



　




　



　




　
　





　





『ただいマントはセーフー。』


「おかえリスを助けるストライカー。」


『なにそれ。』


「それはこっちのセリフよ。」



これ分かる人とかいるのかな！？分かんないか！



「あら、膝どうしたの。血が出てるわよ。」


『帰り道転んだ。』


「どこのわんぱく坊やよ…手当てするから。」


『はーい。』



バレー部でばれたのは3人か…。

これ以上ばれるわけにはいかない。てかばれたら死ぬ。



「はい、終わったわよー。」


『ありがとう、お母さん。』


「はいはい。ご飯出来てるわよー。」


『っしゃあ！！』



やっぱりマミーのご飯は最高だよね！

ため息という名の合図ですか。→←イケメソ法則。

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