学校公認馬鹿ップル！！【天童覚】

バカップル19 ページ19

天童side



ミーティング終了後、三送会は明日になり、俺らはまっすぐ部屋に戻った。



「……。」


「おかえりなさーい！覚。」



部屋に入ると、Aがいた。



「ただいまー！A、今日試合見に来てくれてありがっ」


「…。」



俺が抱き着く前に、Aは俺に抱き着いていた。

…え？俺から抱きしめることはあるけど、今日は逆？



「ちょ…どうしちゃったのさ、A…。」


「…そんな笑顔、見せなくってもいい。試合後に普通にしてたの、覚と若利君くらいでしょ？

だから、ここでは二人っきり。なんでもいいからほら、なんか言ってみ？」



俺を座らせて、ただ背中をポンポンとするA。

別にこんなことしなくってもいいのに。

ほら、彼氏は彼女にかっこいいところ見せたいじゃん？

なのに俺ってば、かっこわるいことしちゃったり、挑発乗ったり、読み外したりさ。



「…悔しい。」


「うん。」


「…ぅ、悔しいでゲス〜！！」


「そうでゲスね〜。」



Aには涙見せらんないし、俺はただAの肩に顔を置いていた。

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