360 ページ27
烏野20ポイント、白鳥沢19ポイント。
「隼人！」
獅音君の声に、隼人君がレシーブをする。
賢二郎君は若利君か工君が警戒されていると踏み、センターで飛び上がってきた太一君へとトスを上げる。
「いけ、太一！」
しかしその前には月島君が現れる。
ワンタッチで当たり、田中君から影山君へボールが渡る。
「飛びつけ太一！！！」
ベンチ席の覚君が、吠える。
日向君のスパイクがブロックに飛んだ太一君の腕に当たる。
ボールが落ちる。その時に若利君がとっさに腕を伸ばした。
「白布！」
「はい！」
若利君がトスを要求し助走のために下がる。
スパイクを打つが、そこには3枚の壁が立ちふさがった。
「入ってる！」
隼人くんがあわててアンダーで拾い、賢二郎君が落下点へと入りトスの体制に入る。
「オーライ！」
賢二郎君は誰にトスをするのか。
そんなのはもう最初から決まっていた。
「牛島さん！」
「止めます！」
月島君はここで初めてストレートを締めに来た。
空いたクロスの部分にスパイクをする。
しかしそこには影山君が立ちふさがっていた。
「旭ラスト！！」
東峰くんのスパイクは太一君の手にあたり烏野コートに跳ね返った。
「チャンスボォォォォル！」
「10番来るぞ！！」
太一君がそういいながら若利君と工君と共にブロックに備えた。
トスに備える影山君以外、全員で走り出す烏野。
いつも飛び抜けて来るはずの日向君が、来ない。
フォロー皆無。ブロッカー三枚VSスパイカー五枚。
白鳥沢はブロックを絞れない。
紛れた日向君が打ちこんだスパイクに、隼人君が飛び込んでレシーブをする。
しかしボールは、コート外へはじかれていった。
獅音くんが飛び込むが、その手が届くことはなくボールは落ちた。
ボールが転がる音だけが会場に響く。
烏野21ポイント、白鳥沢19ポイント。
勝者、烏野高校。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2547人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さつち - 最近読み始めてほんとに一気に読んでしまいました。続きが上がること願ってます。 (3月4日 19時) (
レス) @page34 id: c754d1835b (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 一気に読んじゃいました。めちゃくちゃ好きです。続き待ってます！！！ (10月1日 1時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
タク(プロフ) - 若利可愛い､､､将来のとこまで書いて欲しい‼️ (9月23日 16時) (レス) id: fe72dbe904 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (7月29日 23時) (レス) @page34 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます！若利君はここでは夢主に対して大きな子供(もとい赤ちゃんw)として書いていますので、いとおしさを感じていただけて何よりです＾＾長い作品になりますが、これからも読んでいただければ幸いです。 (7月20日 10時) (レス) id: b562ecc021 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
