体育館裏で愚痴をぶちまける。７【青葉城西】

振り返ってみるとさ…。 ページ18

『最初は山中にマネやれって言われてさ。まぁいいかなんてノリできちゃったわけですよ。
そしたらあいつ何もやんねえの！生意気クズが！性格ブス野郎が！ジョンジョンで今はハワイですかいいですね！！
そのあとの合宿のカオスさよ！なんで手を切りまくり―のなんだよ！傷跡残っちゃったしね最悪！
そんで足くじくとか本当に嫌だったよいろんな人に担がれるとか！あーくそが死ね！
あとは松川パイセンとかと…ああああああああ言えるわけねえだろ！！
さらには海野！お前ストーカー女本当に嫌い！気持ち悪い気色悪いぞテメエ！
にっこり笑顔が怖いんだよ可愛いからって調子こいてんじゃねえぞ！さらにはお前はストレスを溜める天才か！そのせいでこっちは熱出したわ！
体育祭の胴上げ意味わかんない！もうあの後皆からわっしょいわっしょいって言われまくったんだからなクソ恥ずかしいわ！
春高予選の前にテストあるとか聞いていないし！それで赤点とったら春高予選いけないよとか聞いたことないし！まぁ、ちゃんと点数取れましたけども！！
負けたら先輩たち引退？信じらんねえ！！


　





…まだ、先輩たちや、皆と、したいことあるのに…。』



大好きなはずの体育館裏。

愚痴をぶちまけたくっても、ぶちまけられない。

なんだか、現実が目を逸らすなって言っているようで。



「…A。」


『！』



だめだ、今後ろ向いたら。なにかが、溢れてくるから。



「…涙は、優勝した時にとっとけ。」


『知ってますよ！うるっさいな！！早く帰りましょう！松川パイセン。』


「…おう。」



松川パイセンの顔は見ないで、私はずんずんと歩いていく。

愚痴をぶちまけるのは、私の本音が溢れる時だから。



『松川パイセン、今思ったんですけど本当にムカつきました。』


「今言うかそれ！？それだったら俺だってお前の悪口何個でも言えるわ！」


『言ってみやがれくださいだわ！』


「お前のその私語なんとかしろや！！」


「もううるさいな〜近所迷惑だよお二人さーん。」



前から来た及川パイセンに、二人してどついた。



「明日試合なんだけどっ！？」


『すんません何となくどつきたかったです。』

花巻パイセンおめでとうございます！！1月27日だぜい。→←よみがえる。

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