体育館裏で愚痴をぶちまける。７【青葉城西】

あぁ、愛おしい。 ページ12

松川side



『ん〜、一静さんヘルプ。』



一静さんにもそろそろ慣れてきた頃、科学で詰まっていたA。って言うかそろそろ集中力が切れてきたな。

そんなに話しかけないで、俺の勉強する時間も与えてくれてる。うまいな、こいつ。



「ん〜？どこ？」



ズイッと体を近づけさせる。当然Aは慌てるだろうな。(確信犯)



『え、えっと…ここなんですけど…。』


「ん〜、ここなんだ…ここはね…。」


『あ、あの…一静さん、近いです。』



顔を赤くして、体を反らすA。あー可愛い。本当に。

昨日もやばかったんだよ？花巻のせいで襲えなかったけど。

ほんの10分前にAのお母さんは買い物に出かけた。

そう、これはチャンスなんだ。



「近い？」


『はい…。』


「…わざと近づいてるって言ったら？」



さらに顔を近づけると、顔をリンゴのように赤くするA。

Tシャツから覗く鎖骨が色っぽく見える。そして乱暴に扱ったらすぐに折れそうな細い腕。

それら全てが、愛おしい。

我慢できなくなり、俺はAを押し倒す。



「俺…もう我慢できないんだけど。」


『ちょ、松川パイセン！？』


「ここでは？」



ほら、すぐに油断する。



『一静さん…。』



意識しているAは本当に可愛い。



「ねぇ…キス、してもいい?」

キスの雨。→←とんちの上手い一静さん。

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