体育館裏で愚痴をぶちまける。７【青葉城西】

来週だぞー。 ページ2

「お前らー、来週テストだからきちんと勉強しとけよー。」



授業終了後、先生のそんな言葉を聞いてどきっとなる。



「あぁ、もうテストか…A、がんばろうな。…A？」



前の席のしおりんがそういうが、私の耳には入らない。

テスト…来週って言ったか…？そのあとには春高予選だよな…？

せめて終わった後にしてくれないかせんせぇ！！



『マジかジーザス！！』


「お前、大丈夫か…？」


『トリマ勉強めちゃんこ頑張る！じゃあしおりん、私部活あるから！』


「お、おう。」



しおりんに別れを告げ、私は少し急ぎ足で体育館に向かう。

そうだ、テストなんて嘘だよ、春高予選の方が重要デショ！




　








　





　




「来週テストあるけど、春高予選近いから練習はあるからね。」



及川パイセンがそう言い、皆が「ウィーッス。」という。



「言っとくけど、もしもテストで赤点とったら春高いけないから。」


『マジっすか！？及川パイセンマジですか！？嘘と言ってください！』



及川パイセンの腕にしがみつく私。

いや、本当にテストあるとか死にそう。



「いきなりなんだAちゃん！！…あるよ。その代わり、他の部活と違って部活はあるから…。」


『…おええ…。』


「…もしかして、A。」



松川パイセンがそういった。私は肩をびくりとさせる。



「そういえば、A。この前英語の小テストあったよな。」


『そ、そうだっけ？』


「…まっつん、マッキーGO！！」



及川パイセンの声で松川パイセンと花巻パイセンが私のバックに向かう。



『おい待て待ちやがれ！！私のバックの中は漁らないで！！って言うか女子のバックなのに容赦ねえなおい！！』



こんな感じで、青城バレー部はどんちゃん騒ぎです。



＿＿＿


めちゃんこ＝とりあえずめちゃくちゃ。

皆はどうなんだよぉ。→←またいろいろあるんだよーん。

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