volt短編集【2j3j】

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「そうだ！見たい映画あるんです！」

「それ見に行こっか」

じゃあはい。と差し出された手

「？？？」「ほら行くよ」

「Aちゃんこうでもしないと消えるでしょ」
「もうそんな子供じゃないです！」

私も！成長しましたから！

「でも繋いだままでいいんだ」

奏斗さんから差し出されたら断れるわけないですって
「ダメですか...?」 「いいよ」




「や、やっぱり離して大丈夫です」
「もうだーめ」
タイムオーバーです。と言いながらよりしっかり握りしめてきたんですけど
でも恥ずかしいというか。色々と気になってしまう

「うぅ...」

「でも、こ、恋人みたいに見られ...」
いやもしかしたら兄妹に思われる？？
私が奏斗さんに釣り合うわけないっていうか

「...やっぱりなんでもないです」

「なに勝手に言って落ち込んでるの」

｢別に僕はAちゃんとだったら誤解されてもいいけどね｣


「は、はわ」
これが大人の余裕


「どういう反応なのそれ」「奏斗さんかっこいいなーって」
ときめいちゃいますよ！と冗談っぽく言ってみたり


「ふーん」











「奏斗さんいつまでこのままなんですか...??」
それから僕が誘ったからと言ってチケットとポップコーンを買ってもらった。んだけど

「もう席につきましたよ。というより始まるっていうか」

「うん」
そうだねと何故かずっと繋いだまま

「ほら始まるよ集中して」
「は、はい」





集中できるわけなくない？
にぎにぎしてきたり手で遊んでくるんですけど
「か、奏斗さんｯ」

しーっじゃないんです!!








「奏斗さん！！」
「どう？面白かった？」

おもしろかったですけど、でも
「...集中できなかったです」

「それは残念だね」
でもなんで？


「なんでってそりゃ」
彼の顔を除きみたら満面の笑み


「わかってるのに聞かないでください！！」


「まあまあ、また映画行こうね」



・
さあ！軽く食べてZeffiro戻ろっか
もう奏斗さんといると心臓持ちません...
じゃあ行かないの？
行きます！！

・

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