反社会的ユメノクニ。| Ryosuke.Y (ページ41)

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＋isolation ページ41

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ザァァッ…

ここがあの有名な"あの世"との境界線？

意識が肉体(カラダ)から離れて七日、
テレビのスイッチを入れたかのように目の前
に突然、大きな川が現れた。

水の流れが速いということは、
わたしは『重罪者』扱い。

あまりの速さに身じろぎ、
横断をためらっていると

『何ビビってんだよ。バーカバーカ！』

厳かな生死の分かれ道でお腹を抱えで笑う

「ちょっ、笑ってないで助けてよ」

対岸の彼。

蝉「……いいの？
こっちに来たらもう引き返せねーぜ」

川を渡るということは、
死を意味する。

わかってる。
きっと病院では管だらけで眠る肉体が、生死
をさまよってる最中だろう。

そんなわたしに祈るような眼差しを向けてく
れている人が一人でもいたら、躊躇っていた
かもしれない。

でも大丈夫、誰も…居ないから。

時折バイタルの確認にやってくる白衣の天使
とは名ばかりの女性は、機械の示す数値を確
認するだけ。

わたしの顔なんて
見ようともしないんだから。

もう、
あの世界に自分の居場所はなかった。

…

迷いはなかった。

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