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恋人ともなれば年の差なんて関係ない
……と思う。
当然、敬語だっていらない
……と思う。
頭ではわかっていても彼は何かが違った。
人を賤しむような態度にカチンとくることもしばしば。
「…………」
つきあうことになった『あの日』とは大違いだった。
***
"恋ってなに?"
捨て猫みたいな目でわたしを見る彼はどこへ?
冬に続いて
「……っ! 」
バッグの底に埋もれてなかなか取り出せない家の鍵にさらにイラ立ち増す。
さっさと稼いでこい"?
一体どの口が……
ガンッ
ガンッ
ガンッ
金属板を踏みつけながらかけ降りた外階段。
発車時刻の迫る通勤電車に駆け込むべく怒りの沸点が冷めぬまま、わたしは
「このヒモ男が!!」
全力疾走で都会の朝を駆け抜けた。
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作者名:知夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/972e809caf1/
作成日時:2016年3月18日 23時