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いくら陽射しがあるとはいえ、
この時季の外は肌寒いどころじゃ済まない。
寒いなら帰ればいい。
でもできなかった。
もし涼介が早く帰ってきたら?
勘の鋭い彼を欺く言い訳が見つからない。
場違いなスーツ姿で朝から夕方までを、公園
のベンチで過ごすようになり、もう八日が経
とうとしていた。
公園を訪れる子連れの親には不審者扱いされ
る始末。
……馬鹿にしないで。
髪だって
顔だって
着るものだって
それなりに小綺麗でしょ?
……馬鹿にしないで。
何度も心の中で訴えたけれど、
彼らは冷たい視線をわたしに浴びせ続けた。
当然だ。
会社に行くフリをしてこんなところで油を売
ってるような女なんだから。
…
キィィィィィン…
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作者名:知夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/972e809caf1/
作成日時:2016年3月18日 23時