story*34 ページ36
‐磯貝side‐
Aが品物を見ている時、翔くんの所に行ってみる。
磯貝「もしかしなくても、翔くんはお姉ちゃんとして見てないよね、Aの事」
翔くんはピクッと反応すると睨んでくる。
磯貝「俺そういうAに片想いしてる奴沢山見てきてさ、毎回申し訳無く思うんだよね。俺なんかがAを一人占めしてさ」
お菓子を見ているようにしゃがむ俺達。
磯貝「俺でも分かるんだ。『こいつはAが好きなんだろうな』って。でもAは俺と居てくれる。どれだけ俺より上の奴が近くにいても、俺と居てくれる。
だから俺はそんなAを放したくない。ダメダメな俺だけど、Aの事に関しては誰にも負けたくない」
翔くんは俺を横目で見る。
磯貝「俺は浅野みたいに頭がいい訳でもないし、翔くんみたいに格好いい訳でもない。
でもAが俺を選んでくれたなら、Aに相応しい男に俺がなるんだ。
俺は心の底からAに惚れてるからね」
と棚を見上げて笑う。
翔くんは俺を見てしばらく黙ると、
翔「なんか姉ちゃんがあんたを選んだ理由が分かった気がする。
でもあんたは俺から姉ちゃんを奪ったんだ。それは変わらない」
磯貝「それを言ったらAを好きな奴等皆からAを奪った事に代わりないだろ」
と笑う。
翔「姉ちゃん泣かしたら許さないから」
それは、
磯貝「……泣かさないよ。Aの泣き顔は見たくないからな」
翔「そ」
俺を認めてくれたって捉えてもいいの?
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猫大好き - 磯貝君好きです! (2022年4月21日 17時) (レス) id: d3f6c8ef80 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ@ - 面白かったです! (2017年5月3日 11時) (レス) id: 050378d196 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 苺姫さん» えっと…私がですか……? (2015年9月7日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
苺姫 - イメ画書いてください!! (2015年9月7日 9時) (レス) id: 6f0a98566f (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ススキさん» すみません…『は』でなく『を』でした……『を』を押した筈が『は』って変換してしまったみたいですね…すぐ修正します!本当にすみませんでした! (2015年7月21日 22時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年7月16日 0時