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しばらくして、店に戻ってきた高嗣は、
「A、帰るよ。」
って、私を促す。
「自転車積んで行くから、車で帰ろ。」
まるでさっきのことなんか、何もなかったかのような顔をして。
車で高嗣の家に着いたら、いきなりおばちゃんが家から出てきて、
寄ってけってあんまり言うもんだから、高嗣の家に寄ってみるけど。
「Aちゃん、お見合い写真見た？」
って、開口一番、その話題になる。
「あの子、私の友達の息子さんなんだよねー。
ほんとはねー、高嗣とAちゃんに結婚とかしてもらって、この島に残ってもらうのが理想なんだけど、高嗣には薫ちゃんがいるからねー。」
いきなりそんなことを言われて、愛想笑いもできなくて、対応に困ってたら、
「A、俺の部屋に行こう。
話があるから。」
そんな私の様子に気付いた高嗣が、２階の自分の部屋に連れて行ってくれた。
「なんか…、ごめん。
うちの親もだし、さっきのレストランでのことも。」
部屋に入った途端に、速攻で謝られる。
反省してるのか、高嗣はちょっと項垂れて、ベッドの端に座ってしまうし。
私は部屋の真ん中の床の上に、ぺたりと座り込んだ。
ここからだと、まるで高嗣のことを見上げてるようで、変な感じ。
「あのさ…、薫さん、今月で帰っちゃうんだけど、俺、あんまり寂しいって思わなくて。
でも、Aが来月帰るって聞いた時は、なんか…、すげー寂しくて、なんとかして引き止められないかなって思ってた。」
高嗣は、目を伏せたまま、ぽつりぽつりと話し始める。
「A、人を好きになるとどうなるんだっけ？」
ようやく顔を上げた高嗣は、まっすぐと私を見下ろしてくる。
「前にAが教えてくれたじゃん。
好きな人ができたら、ドキドキして、１人占めしたくなるって。」
「うん。」
「他にはないの？特徴とか。」
「…その人のことばっかり考えてしまうとか。
毎日会いたくなるとか。」
そう答えたら、高嗣はしばらく目を伏せて考え込んだ後、意を決したように私を見てくる。
「好きな子が家に来たら、帰したくなくなったりとかは？」
「…離れたくないってこと？」
「そう。」
「それって、もう完全に好きってことなんだと思うよ。」
そう答えたら、高嗣は緩く笑って、
「じゃあ俺、やっぱりAのことが好きなんだと思う。
だって今、Aのこと、帰したくないし。」
って高嗣は、私に向かって、手を伸ばしてきた。
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わかめ(プロフ) - ライラさん» まさかのみっくんの、「ごめんガチで早く寝て」でキュン死にしてもらえるとは!!!感無量です、ありがとうございます(*^-^*) (2016年11月6日 23時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - ごめんガチで早く寝てくんね？のみっくんにキュン死に〜( *´艸)ちょこちょこでてくるみっくんにやられっぱなしです(*｀▽´*) (2016年11月6日 18時) (レス) id: db3aa51c9f (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - はるかさん» 高嗣さん、ちょっと今までない強引ぶりを出してみました。つか、こんな高嗣さんが見てみたいという願望からｗｗｗ高嗣はやる時にはやる男です(*^-^*) (2016年11月6日 17時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はぁ、ヤバイヤバイ高嗣がステキすぎる。いい男すぎる。ここのところドキドキしっぱなしです。恋愛偏差値70ってすごいね。高嗣にはその素質があったんだよ、きっと…。主人公ちゃんが開眼させたのね。ふふふ(*^^*) 続き楽しみです。 (2016年11月5日 16時) (レス) id: 82790df662 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - まなさん» 邪魔させちゃいましたーwww毎日しつこく更新してるのに、読んでいただいてありがたいです(´∇｀)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年11月4日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年10月13日 0時
