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とても、2人で畳の上に寝転がった状態でする会話じゃないけど。
この流れに任せて、聞いてみた。
高嗣は、一瞬だけ驚いたように目を丸くしてたけど、すぐに、
「なんで?」
って、急に質問返しをしてくる。
「今日みっくんから、高嗣と付き合うなら、そういうこともちゃんと相談しとけって言われたから。」
正直に、みっくんから聞いた話を話して聞かせたら、高嗣は難しい顔をして、
「それって、みつの話じゃん。」
とか言ってくる。
「Aは知らないと思うけど、何年か前、みつには彼女がいたんだよね。
みつは彼女と結婚してこの島に住むことを考えてて、こっちにもレストランを開いたんだけど。
彼女、本土の子だったから。
最初はこの島に2人で住んでたんだけど、彼女の方が「一生この島に住むのは無理」って言って、帰っちゃったんだよね。」
だから、みっくんは私にあんな話をしたんだ。
「Aはどう思った?その話聞いて。」
って、今度は私が質問される形になっちゃってるじゃん。
私は高嗣の気持ちが聞きたかっただけなのに。
「Aもそう思う?
この島に一生住むのは無理って。」
…どうだろ。
正直、想像もできないんだよね。
私がこの島に一生住むとかって。
ただ好きだから一緒にいたい、だけじゃだめなのかな。
「みつはあの時、かなりショックを受けてたと思う。
俺らには何も言わなかったけどね。」
「だから、女の子と遊びまくるようになっちゃったの?」
「多分ね。
たまに酔った時に言ってる。「俺はもう一生結婚なんかしねーし」って。」
ようやくわかったよ、みっくんが女の子関係に緩い理由が。
「で、Aはどう?」
って、またその話題?
「私が先に聞いたのに。
高嗣は私と結婚したいの?って。」
そう聞いたら、高嗣はしばらく考え込んでから、
「…まだ、そんなことわかんない。」
そう答える。
でも、私はそんな高嗣の返事に、ホッとしたんだ。
正直…、私も何も考えてないし。
もし、高嗣と付き合う=結婚して一生この島に住む、っていう公式になっちゃってんなら、こんな風にOKなんかしなかったかもしれない。
なのに高嗣は、私がホッとしてる矢先に、
「でも、Aとは結婚するんだろうなー、って思ってる。
ただ付き合いたいとか、そんな軽い気持ちで、Aに好きって言ったんじゃないから。」
って、いきなり爆弾を落としてくる。
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わかめ(プロフ) - ライラさん» まさかのみっくんの、「ごめんガチで早く寝て」でキュン死にしてもらえるとは!!!感無量です、ありがとうございます(*^-^*) (2016年11月6日 23時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - ごめんガチで早く寝てくんね?のみっくんにキュン死に〜( *´艸)ちょこちょこでてくるみっくんにやられっぱなしです(*`▽´*) (2016年11月6日 18時) (レス) id: db3aa51c9f (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - はるかさん» 高嗣さん、ちょっと今までない強引ぶりを出してみました。つか、こんな高嗣さんが見てみたいという願望からwww高嗣はやる時にはやる男です(*^-^*) (2016年11月6日 17時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はぁ、ヤバイヤバイ高嗣がステキすぎる。いい男すぎる。ここのところドキドキしっぱなしです。恋愛偏差値70ってすごいね。高嗣にはその素質があったんだよ、きっと…。主人公ちゃんが開眼させたのね。ふふふ(*^^*) 続き楽しみです。 (2016年11月5日 16時) (レス) id: 82790df662 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - まなさん» 邪魔させちゃいましたーwww毎日しつこく更新してるのに、読んでいただいてありがたいです(´∇`)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年11月4日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2016年10月13日 0時