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気づいてたよ、私も。
最近、高嗣が私との距離をどんどん勝手に縮めてくることとか。
気がついたら隣にいたりだとか、体に触れてたりだとか。
「島の人に、昨日の噂訂正して回ってたって本当?」
「本当。
朝からいろんな人に言ってきた。」
「恥ずかしくないの?
高嗣が告白して、まだOKもらえてないとか言って。」
「全然。
Aの不安は全部取り除きたいから。
早く安心して、俺のとこに来てほしいし。」
また、そんな甘い言葉を真顔で言ってくる。
高嗣って、そんなキャラじゃないじゃん。
「もうこの噂は、夕方にはうちの親にまで届いてたから、俺らの情報は塗り替えられてると思う。」
「…うん。」
「だから、もうAの不安は1つ消えちゃったんじゃない?」
って、そんな簡単なこと?
「あと、もう1つの不安は、薫さんのことだと思うんだけど。
話していい?」
って、また高嗣は、位置を少しずらして私の傍に寄ってくる。
もう、肩がぶつかっちゃうくらいの距離だよ。
なんだか怖くなって、私が少し横にずれると、またその距離を詰めてくるし。
「…近すぎるよ。」
そう言ったら、
「大事な話だから、近くに寄ってみた。」
って、無邪気に笑う高嗣。
「もう、終わってたんだって、俺と薫さんは。」
「…終わってたって?」
「正直、始まってもなかった。
薫さんのこと、あんまり話したことなかったから、この際きちんと話しておこうと思って。
聞きたい?」
そう聞かれても、すぐに頷けないでいた。
なのに、高嗣は勝手に話し始める。
「薫さんとは、前に働いてたダイビングショップで知り合ったんだけど。
薫さんは夏休みだけ長期でバイトに来てた大学生で、俺の3つ上。」
3つ上なんだ。
もっと、年上なんだと思ってた。
「その頃、俺は同じバイト先に彼女がいたし、薫さんも大学に彼氏がいたから。
普通に仲が良かっただけ。
でも、ある日いきなり告白された。」
「いきなり?
前触れもなく?」
「その頃、俺、彼女と別れたんだよね。
Aにいつも怒られてたように、俺、何もしなかったから、その彼女にも。
デートもしないし、連絡もしないし、たまにせがまれて会う程度で。
それも、嫌々。
まあ…、フラれるよね。」
とか言いながらも、高嗣は何故か笑顔だし。
それ、笑顔で言う話?
「俺が彼女と別れてからすぐに告白されたから、そういうものちょっと嫌で。
だから断った。」
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わかめ(プロフ) - ライラさん» まさかのみっくんの、「ごめんガチで早く寝て」でキュン死にしてもらえるとは!!!感無量です、ありがとうございます(*^-^*) (2016年11月6日 23時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - ごめんガチで早く寝てくんね?のみっくんにキュン死に〜( *´艸)ちょこちょこでてくるみっくんにやられっぱなしです(*`▽´*) (2016年11月6日 18時) (レス) id: db3aa51c9f (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - はるかさん» 高嗣さん、ちょっと今までない強引ぶりを出してみました。つか、こんな高嗣さんが見てみたいという願望からwww高嗣はやる時にはやる男です(*^-^*) (2016年11月6日 17時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はぁ、ヤバイヤバイ高嗣がステキすぎる。いい男すぎる。ここのところドキドキしっぱなしです。恋愛偏差値70ってすごいね。高嗣にはその素質があったんだよ、きっと…。主人公ちゃんが開眼させたのね。ふふふ(*^^*) 続き楽しみです。 (2016年11月5日 16時) (レス) id: 82790df662 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - まなさん» 邪魔させちゃいましたーwww毎日しつこく更新してるのに、読んでいただいてありがたいです(´∇`)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年11月4日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2016年10月13日 0時