初出勤 ページ25
稔さんとの話し合いから数日が経ち、今日ついに初出勤日を迎えた。
いつも通り稔さんを見送り、私も準備をして家を出る。
バスに乗って向かったのは……明鏡医科大学付属病院。
条件その一
「稔さんの目が届く病院内で働くこと」
病院内に入り、今日からお世話になる場所へ向かって歩いていく。
部屋に着き、扉を開けると病院の清掃スタッフの方々が、掃除用具の点検をしていた。
「おはようございます。今日からここで働くことになりました、白田Aです。よろしくお願いいいたします」
「白田さん、待ってたよ。さ、入って入って」
条件その二
「病院内では稔さんの妻であることは隠し、名字は偽名を用いること」
向かい入れてくれた人から、清掃スタッフを一人ずつ紹介される。
良かった、優しそうな方ばかりだ。
「……今日は私が病院内の案内と、掃除の仕方について説明します。分からないことがあったら何でも聞いてね」
「はい、よろしくお願いします！先輩！」
「やだ〜先輩なんて！こんな可愛い子が後輩になってくれて嬉しいわ〜！よろしくね、白田さん！」
先輩は嬉しそうに笑いながら、私に仕事着と社員証を渡してくれた。
社員証には私の顔写真と、清掃員白田Aと印字されている。
「これ着たら私に声を掛けて。病院内歩き回るから、しっかり水分補給しておいてね」
「分かりました」
着替えて先輩に声を掛けると、先輩は病院の案内をしてくれた。
私は用意していた病院の地図を見ながら、メモを取っていく。
「基本的には、出勤状況を見て担当区域を決めるから日によって清掃場所が変わることがあるんだけど……白田さんは新人だから、最初のうちはこの辺りを担当してもらいます」
私が了承すると、先輩は時計を見て軽く一息ついた。
「もうこんな時間だし、そろそろお昼にしましょうか。一旦戻りましょう」
先輩に続いて長い廊下を歩いていると、ある病室から稔さんが出てくる姿が見えた。
「白田さんも知ってるかもしれないけど、あの方がここの理事長の白鳥先生。白鳥先生が理事長になられてから、私たち清掃員もとても働きやすくなったのよ」
「……そうなんですね」
稔さんが褒められて、何だか私も嬉しい気持ちになる。
私たちが見ていることに気付いたのか、稔さんは一瞬こちらに目線を向けて、どこかへ去っていった。
条件その三
「病院内では、稔さんに近寄らず、話しかけないこと」
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ときあと(プロフ) - 雪さん» ご指摘ありがとうございます。少しずつ修正していこうと思います。今後も是非読んでいただけると嬉しいです。 (3月10日 22時) (
レス) id: 26b0244867 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません。。。 物語読みました。 読んでいて思ったのですが。。。 台詞の間(行間隔)あけてはどうでしょうか？ 行間隔が詰まっていると何だか読みにくいので。。。 (3月10日 22時) (レス) @page2 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
ときあと(プロフ) - みつ丸さん» 冷静になって考えたら、自宅に監視カメラ付けてるのって相当ですよね…(汗)応援ありがとうございます！ (3月1日 20時) (レス) id: 26b0244867 (このIDを非表示/違反報告)
みつ丸(プロフ) - ドラマのお陰で、理事長=監視キャラのイメージがありますよね(笑)連載楽しみにしております！ (3月1日 20時) (レス) @page4 id: 8f46f7c20d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときあと | 作成日時：2024年3月1日 18時
