成長 ページ15
『.....いいよ。はい。』
刀も重くてめんどくさそうだし、
"乙骨にグミをあげた"という時間を短くしたくて
男の目の前にグミを持っていく。
乙「......噛みそう。指。」
『噛んだら虫除けスプレー口に噴射する。』
乙「それ僕死なない?笑」
少し屈んだ乙骨の目の前にグミを持っていくと、
私の指から器用に歯で咥えていった。
乙「はいはほ。笑」
グミを咥えたまま少し笑んでお礼をしてくる。
その表情も声も背丈も
一つ欲しいなんて言うようになった性格も
やはり、一年前とは別の男を相手にしているようだ。
『........... 』
私が嫌いな乙骨が、消えたわけではないのに。
乙「ずっと言いたかったんだけど、
Aさん、すごく__ 綺麗になったね。」
『........... 』
乙「ッッあ、もちろん前からすごく綺麗...っていうか
AさんはAさんなんだけど。笑 ごめん。」
あぁ、少しだけわかる気がする。
目の前の相手が。
乙「....一年前の君と話しているように思えないんだ。
性格も顔つきも、身長とかも変わってたりしてさ。」
『.....それ、あんたが言う?』
乙「確かに。笑 僕の方が変わったかも。」
お互いに、
絶対に変わり得ない"過去"を持っているはずなのに。
長い前髪に隠れていて、
隣の乙骨の緩く笑う口元だけが見える。
『乙骨はだいぶ変わった。』
乙「......そうだよね。笑 髪型とか...身長もかな?」
『......うん。
あと、声とか。 骨格とかが男の人っぽくなった。』
乙「....ッそ.....うかな。」
ニコニコ細く緩んでいた目が少し開いた。
......なんか、恥ずかしいこと言った気がする。
2450人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澪音(プロフ) - 更新再開楽しみにしてました!!!続きが読めると思うと、本当に嬉しいです (9月15日 13時) (レス) @page47 id: 2ba2a5666c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - ずっとずっと更新楽しみにしてました。ほんとに大好きです戻ってきてくれてありがとうございますだいすき (9月15日 6時) (レス) @page47 id: e2dc63c50d (このIDを非表示/違反報告)
卵焼きちゃん(プロフ) - 感情移入してしまいました。凄く素敵な作品でした。 (6月4日 14時) (レス) @page32 id: 04cc082d2a (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください (2022年12月16日 20時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - どうしてなのだろう、、、ここまで尊いのは、、、毎回ご馳走様です!! (2022年11月26日 7時) (レス) @page32 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小石 | 作成日時:2022年8月9日 1時