帰路 ページ16
しまった。
流されて、いろいろ喋りすぎた。
そもそもコイツとは喧嘩中なんだから。
『......ｯ嘘。 今の全部嘘。』
乙「＿＿ うん。そっか。嘘なんだね。」
優しく笑いながら、あやす様にそう返される。
『....なに笑ってんの。 』
乙「....ごめん。笑 可愛くて。」
違う。
この苛立ちとむかつきは
乙骨のことがそれだけ嫌いだからだ。
絶対そうだ。
長く喋っていなかったから、アレルギー反応かも。
『...うるさい。 嫌だ。もう喋らない。』
乙「.....ごめんね。」
ようやく、平地の一本道まで降りてきた。
外灯も少なく虫の声が聞こえる暗闇に
明かりが見え始める。
『........ついた』
乙「結構歩いたね。笑
あと二十分で次の電車来るよ。」
青く色褪せたベンチに座った。
静かで人もいなくて、
世界に私と乙骨しかいないような
不思議な感覚になった。
『.....ライトと荷物、ありがと。』
乙「うん。」
渡された荷物を前に抱えて座る。
...これからどうしようか、なんて。
話すことも無いし、寝てたら高専につくかな。
到着した電車に乗ると ドアが閉まる。
乙「眠かったら 全然寄りかかっていいよ。」
『...眠くない。』
まだ深夜ではないからか、
人の少なくない車内でゆっくりと揺られる。
『....？.......ごめん。』
乙「...寄りかかっていいって。」
振動の中で頭がこつ、とぶつかったかと思うと
少し意識が覚醒する。
.....寝そうだった。
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澪音(プロフ) - 更新再開楽しみにしてました！！！続きが読めると思うと、本当に嬉しいです (9月15日 13時) (
レス) @page47 id: 2ba2a5666c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - ずっとずっと更新楽しみにしてました。ほんとに大好きです戻ってきてくれてありがとうございますだいすき (9月15日 6時) (レス) @page47 id: e2dc63c50d (このIDを非表示/違反報告)
卵焼きちゃん(プロフ) - 感情移入してしまいました。凄く素敵な作品でした。 (6月4日 14時) (レス) @page32 id: 04cc082d2a (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください (2022年12月16日 20時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - どうしてなのだろう､､､ここまで尊いのは､､､毎回ご馳走様です！！ (2022年11月26日 7時) (レス) @page32 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小石
| 作成日時：2022年8月9日 1時
