疲労 ページ26
乙「結構強かった?」
『強い....っていうか、
祓っても蘇生して祓いきれないっていうか.....』
ていうか冷静に考えるとこの状況、
恥ずかしい。
もし今、体に手を回すのが
....... 五条先生とかだったら訴えてるな。普通に。
『あの.....ごめん...ありがとう』
乙「気にしないで。
あと、怖かったところ悪いんだけど
東京駅付近の呪霊の数が____異常で。
君にも手伝ってもらいたい」
"一応高専からも応援が来るみたいなんだけど...."
乙骨の言葉を聞いて確信した。
やっぱり。
私がショッピングモールを出た時間帯から、
____ どこか変だった。
早くしないと、このまま民間にも被害が出る。
だけど、、、
『.....まだ動けるんだけど、残りの呪力が.. 』
乙『手、貸して』
右手を開いて差し出すと、
上から乙骨の手が私の手を包み込んでくる。
指を交互に絡め取られて、ぎゅっと握られた。
..........呪力が入り込んでくるのが分かる。
おかしいな。こいつの呪力量。
これだけ私に呪力を移動しておいて、
全く呪力量が減っている様に見えない。
早く移動してもらおうとぎゅっと手を握り返すと
後ろにいる乙骨が少し屈んで、
頬にキスをしてくる。
『......乙骨くん 』
乙「あ、ごめん。
...........そろそろかな。」
『うん、ありがと。』
普段の自分の呪力量より、ずっとずっと多い。
.......戦っていて、思う。
呪力が多いと、こんなに戦いやすいなんて。
うじゃうじゃ湧いてくる呪霊の影を
一気に固定して、祓う。
そこそこ強い呪霊はいても、
運良く特級クラスとは鉢合わせなかった。
『づ"か"れ"た""..あつい..』
空は日もとっくに落ちて暗くなり、
人通りも減って、駅付近を見回っている頃には
二十三時になっていた。
........乙骨から着信が入っていた。
向こうも終わったのかな。
乙「もしもし?Aさん?
そろそろ終わったみたいだね。」
『う"ん.....おわっだ....やっと...』
乙「はは。笑 お疲れ。
今どこ?帰ろっか」
_____無理。 疲れて死んじゃう。
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ももちゃ - いやぁ、いい小説やぁ、、、 (2022年12月18日 19時) (レス) @page6 id: 8be011992d (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 今作も最高に最高な作品でした〜!!!!!ありがとうございます、、、、 (2022年7月25日 15時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご - ああもう最高、早く小石さんの宗教作りません? (2022年7月4日 20時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
chimuko(プロフ) - ほんと毎回天才すぎませんか、私もう小石様の書く乙骨しか見れません大好きです……これからも更新頑張ってくださいいいい応援しております(;;) (2022年7月3日 15時) (レス) id: 0efb2643b6 (このIDを非表示/違反報告)
げろ(プロフ) - うわ最高すぎます。これからも更新頑張ってください!! (2022年7月2日 14時) (レス) id: b9f8def78a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小石 | 作成日時:2022年6月26日 3時