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ガサッと耳元でノイズが走る
意識を耳に集中させつつ、周囲に悟られないように一瞬だけ止めた手を再び動かす。
rbr「こちらβロボロ、配置に着いた。」
sla「こちらα、同じく配置に着きました
皇帝の姿も見えているので、警備は会場に集中されております。」
zm「今が狙い目やな。俺はいつでもええで。」
心臓の音がどんどん大きくなっていく
細かく指が震え、周囲の音がやけに煩く感じる。
小さく、息を吐いた。
甘えるな。この場で優しく励ましてくれる人間はいないんだ。自分の気持ちは自分でコントロールしないと…
rbr「行くで」
面をしていない彼の無機質な瞳が私を映す。
一つ頷いて同時に駆け出した。
ダクトから目的の部屋を覗くと5、6名ほど警備兵の姿が見えた。予測した人数より大分少ないことに少し安堵した。あとはここでタイミングを待つ。
パーティの半ば、皇帝がパーティ会場に顔を出したタイミングで会場を抜け出すシェイラ。酩酊状態を装い、私たちの居る管理室の扉を開ける。
警備の視線がそちらに向いた隙をついてハッキングウィルスを仕込み、順次データを我々国に転送するまでが今回のミッションのクリア目標。
作戦内容を反芻しているとガチャっと扉が開く音が聞こえた。ざわつく室内。
それもそうだ。だってその先には
sla「………あれぇ？」
見目麗しい少女が色香を漂わせながら顔を覗かせているのだから。
「だっ、誰だ」
sla「……こんばんわ。ここは休憩室ではなくって？」
「怪しいな。侵入者か？」
流石に全員の警戒心を解くのは厳しいか。
ズンズンとシェイラに近づき乱暴に腕を掴見上げると首元に刃を当てる。
これで全員がPCから離れた。そのタイミングでダクトから飛び降り、息を潜める。
よし、誰も気付いていないな。
自分の仕事をこなしつつ、横目でシェイラの様子を伺う。流石は新兵の中で最も実力があるだけある。
自分より2回りは大きいであろう兵士に剣を向けられても堂々と演技を続けている。
恐らく、ここの警備の中で1番警戒心の強い兵士なのだろう。凄みのある顔でシェイラを睨み尋問をする。だが酩酊状態の少女に何を問うてもまともな答えが返って来るわけもなく、段々と空気が弛んでいくのを感じた。
ウィルスのインストールはもう終わり、あとは何かのタイミングで部屋の外に出るだけ。
＿＿＿＿とはいかないのはこれが物語の中だからなんだろう
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もち(プロフ) - そらと。さん» そうだったんですね！！少しそうではないかと思ってたところもありまして！！本当にこの作品大好きです！応援しております。 (2021年2月22日 19時) (
レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - もちさん» こんにちは！ハマって頂けて嬉しいです！！読み返してみて確かに言葉不足だなって思い修正しました。ありがとうございます！簡潔に言うとknさんの後ろに敵さんが居たので守るために発砲しました笑 (2021年2月22日 19時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - こんにちは！！この小説めっちゃハマりました！！読んでいて思ったのですが、なぜ夢主はknさんを撃ったんでしょうか、、？自分も考えてみたんですが理解力が足らないようで、、笑何か意味があるんでしたら教えて欲しいです！！！長文失礼しました。 (2021年2月22日 18時) (レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 糜爛さん» 憧れ詰め込んでたらメンタル最強女子が出来上がってしまいました、、、wお気に召したならよかったです(・∀・)頑張ります！ (2021年1月9日 13時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
糜爛(プロフ) - 主人公凄い…なんでそんな勇気あるんだ。カッコいい。友達になって（）更新頑張って下さい！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 03410a460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2020年8月13日 0時
