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私の反応は予想の範疇なのか、それとも感情を伏せているのか。相変わらずニコニコと笑みを貼り付けたままの彼は私へ向けて出した手を引っ込めようとはしない。
ci「どうしたん？オレと友達になるの嫌なんか？」
嫌なのか。相手からそう聞かれれば自ずと「yes」と答えないといけない気持ちになるのが長らく社会生物として生きてきた人間の性だ。
『むしろそう易々と信じられると？』
顎に手を当て片方の口を上げる。完全に挑発のようだが、下手に腹の探り合いをするよりだったら単純でいい。そんな私を見てもチーノは相変わらずの微笑みを崩しはしない。お互いが腹の中に一物抱えた状態でどちらが先に仕掛けるか、と睨みをきかせる。
ut「あれ、チーノやん。ここで何しとん？」
意外にもこの均衡を破ったのは第三者で、鬱はチーノとその奥から顔を覗かせる私を視界に入れる。
ut「あ！Aちゃん！」
鬱は軽薄な笑顔を浮かべ近寄ってくる。……この間食堂で牽制したつもりだったんだけど、どうやら足りなかったみたい。調子は？とか今日の予定は？とかくだらない質問を投げかけてくる目は奥の方で下心が揺れている。彼は今日も元気なようだ。
ut「にしてもAちゃん髪綺麗よな〜。俺、髪綺麗な子好きなんよ。」
何万と言われたテンプレートの言葉にピクッと耳が反応する。思わず鬱の方を見ると、やっとこっち向いてくれた〜と顔を緩めていた。
「＿＿＿って髪綺麗だな。染めてないし、オレお前の髪好きだわ。」
目の前の男とあの男の顔が重なる。
私がここに来た最悪な日の発端になるあの男と。
浮気性なところも女の扱いに慣れてるところも、共通点は次々と上がっていく。それと同時に鬱への敵意も上がっていく。
『貴方が好きなのは髪が綺麗ですぐ抱ける子でしょ？』
バッサリと言い切ると鬱は途端に慌て出す。その横で大爆笑してるチーノを視界の端で捉えつつ、もう二度と近寄って来ないように嫌悪感を隠すことなく鬱へ向ける。
『生憎、貴方のような男はもうウンザリなので』
彼らに背を向けて仕事に向かう。
だけど、1歩と進まないところですぐに後ろ手を引かれる。振り払うように勢いよく振り返ると鬱が眉を下げてこちらを見ていた。
ut「…ごめんな。そういうつもりや無かってん。ただちょっとAちゃんに興味あって仲良うなりたかっただけなんや。不快にさせたんなら謝るわ…」
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もち(プロフ) - そらと。さん» そうだったんですね！！少しそうではないかと思ってたところもありまして！！本当にこの作品大好きです！応援しております。 (2021年2月22日 19時) (
レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - もちさん» こんにちは！ハマって頂けて嬉しいです！！読み返してみて確かに言葉不足だなって思い修正しました。ありがとうございます！簡潔に言うとknさんの後ろに敵さんが居たので守るために発砲しました笑 (2021年2月22日 19時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - こんにちは！！この小説めっちゃハマりました！！読んでいて思ったのですが、なぜ夢主はknさんを撃ったんでしょうか、、？自分も考えてみたんですが理解力が足らないようで、、笑何か意味があるんでしたら教えて欲しいです！！！長文失礼しました。 (2021年2月22日 18時) (レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 糜爛さん» 憧れ詰め込んでたらメンタル最強女子が出来上がってしまいました、、、wお気に召したならよかったです(・∀・)頑張ります！ (2021年1月9日 13時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
糜爛(プロフ) - 主人公凄い…なんでそんな勇気あるんだ。カッコいい。友達になって（）更新頑張って下さい！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 03410a460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2020年8月13日 0時
