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右手で顔を覆い体を屈める。
ふつふつと湧き上がるのは怒りか、悲しみか？
『コネシマもシャオロンもオスマンも鬱もゾムもロボロもトントンもチーノもひとらんらんもショッピも……グルッペンも！私が居なくなったところで何も思わない。それでいいの？このまま情けない幹部がいたって簡単に終わっていいの？…フッ、良いわけないでしょ…アイツらの口から「無能って言ってごめんなさい」って聞くまで許さないし、死ねるわけないでしょ！』
バチン！
思い切り自分の頬を平手打ちする。乾いた音が鳴り響く。危ない危ない。飲まれるところだった。
ギッと前を睨むように見据えて歩みを進めた。
すると目線の先が少し明るくなっている事に気付く。痛みも忘れて早足で光へ向かって走る。
『…………あ』
あった。開けた空間はどこからか光が差し込んでいて、一面に咲き誇る赤い花を怪しくも美しく照らしている。
美しい情景にしばらく見惚れてからハッと意識を戻す。膝をついて一輪花を手折り保存容器に入れる。
『それにしても、不思議な場所…』
立ち上がってぐるっと見回す。
私が通ってきた道のほかにもいくつも穴がある。穴の先は続いているわけじゃなくて他の穴と繋がっているだけ。
『まるで蛇のような何かが蠢いたような穴の形ね』
そう呟いた直後だった。
シュルル…と巻き取るような音を耳が捉えた。
背後に何かがいる…ズズッ、ズズッと地をする音がどんどんと近づいてきて思わず振り返る。
『なっ……！？』
一目散に駆け出した。
黄色い目を鋭く光らせてとぐろを巻く大きな大きな蛇だった。
何あれ何あれ何あれ！！？
あんな大きい蛇って本当にいるの？？！！あんなのハリー◯ッターでしか見た事ないよ！！
『！！？』
視界が黒い何かで覆われた。
全身を板で殴られたような衝撃が襲い、そのままふっ飛んで壁に叩きつけられる。
『ガハッ！』
待って待って…え？なに、この力…
丸太一本分くらい太さの尾を地面に下ろした大蛇はにじり寄るようにその顔を私に近づける。
鼻先で私を転がしてもはやワニのようにも見える大きな口を開けて私の腹に牙を立てた。
『うっ！！あ“あ”ああぁぁ！！！！』
急に訪れた痛みに泣き叫ぶ。なんとしてもこの痛みから逃れたくて足を振り上げたとき、蛇の瞳思い切り蹴り上げた。
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もち(プロフ) - そらと。さん» そうだったんですね！！少しそうではないかと思ってたところもありまして！！本当にこの作品大好きです！応援しております。 (2021年2月22日 19時) (
レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - もちさん» こんにちは！ハマって頂けて嬉しいです！！読み返してみて確かに言葉不足だなって思い修正しました。ありがとうございます！簡潔に言うとknさんの後ろに敵さんが居たので守るために発砲しました笑 (2021年2月22日 19時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - こんにちは！！この小説めっちゃハマりました！！読んでいて思ったのですが、なぜ夢主はknさんを撃ったんでしょうか、、？自分も考えてみたんですが理解力が足らないようで、、笑何か意味があるんでしたら教えて欲しいです！！！長文失礼しました。 (2021年2月22日 18時) (レス) id: 21f698680c (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 糜爛さん» 憧れ詰め込んでたらメンタル最強女子が出来上がってしまいました、、、wお気に召したならよかったです(・∀・)頑張ります！ (2021年1月9日 13時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
糜爛(プロフ) - 主人公凄い…なんでそんな勇気あるんだ。カッコいい。友達になって（）更新頑張って下さい！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 03410a460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2020年8月13日 0時
