【8/3】二廻目/喋った(Dランク)/鈴海 零華(死神) ページ8
(ここか)
今日は夏休み初日。
さっそく、依頼を受けたので目的地に着いたところだ。
今日は夜じゃないので、死神の格好にはならないから人間として依頼を受けた。
今回の依頼は近所に住むLさんから。
なんでも飼い猫が喋ったらしい。
よく「ごはん」とか「おはよう」とか話す猫の動画とかあるからその類だろうと思う。
〈ピーンポーン〉
「あ、鈴海さん」
「こんにちは」
「さ、上がってください」
「あ、お邪魔します」
家はいたって普通のアパート。
部屋の中も変わった様子は無い。
すると、足元に何か当たる。
「ん?あ、この子が飼い猫さんですか?」
「はい、うちのみるくです。あ、3才の女の子ですよ」
「にゃー」
「可愛いですね」
足元に来たのは真っ白の猫。
みるくちゃんか。
「癒されますねー」
「はい。でも、この前喋ったのが少し不気味で……」
「にゃ?」
「何でもないよ、みるくちゃん」
「あ、こちらの椅子にどうぞ」
リビングの椅子に座ると、膝にみるくちゃんが乗っかって来た。
「鈴海さん、なつかれてますね」
「あはは」
「あ、紅茶は飲めますか?」
「え、飲めますけど大丈夫ですよ」
「いやいや、暑い中来ていただいたので」
「あ、ありがとうございます」
目の前にアイスミルクティーが置かれる。
カップも店にありそうな素敵なものだ。
「お、おいしいです」
「よかった!じゃあ、本題なんですけど」
「あ、みるくちゃんが喋ったことですね」
「はい……でも、よくあるようなものじゃ無いんです。ハッキリと聞こえたんです!」
「なんて言ってたんですか?」
「多分、月がきれいだなって」
「多分?」
「遠い場所で聞いたので……」
「なるほど」
「にゃー」
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作者名:海華@国語小テスト32点 | 作者ホームページ:無いよ〜
作成日時:2021年7月16日 14時