世にも奇妙な怪奇譚に挑む最弱少女【参加】 (ページ13)

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【8/4】三廻目/死期を決める医者(Bランク)/死神（星河輪廻）ページ13

現在時刻午後8時。
いつものパーカーを着て、家を出る。
今日は晴れているが空を飛ぶ。

今回の依頼は前までとは違って、結構ヤバめ。
またご近所さんからの依頼で、旦那さんが入院したから奥さんがお見舞いに行ったらしいんだけど、旦那さんが怖がっていたらしい。
なんでも、毎晩医者(？)が来て同室の1人に毎晩、死期を「決定」するらしい。
それで、今度は自分の番だと怖がったんだってさ。

それが前の様なイタズラなのか本当なのかが分からないから
今こうして急いでるって訳だ。

(本当だったら、依頼人の命が危ないし、
もしイタズラでも人を怖がらせる様なことは許せない)

今回の依頼は報酬があるが、この際どうだっていい。

(着いた……)

依頼人の病室は2階なので窓から入る。
入ったのは空き部屋だったらしく、段ボールが沢山ありシーツも少しほこりを被っていた。

床から5㎝ほど浮いて移動する。
最悪の場合、持ってきた催眠スプレーを使えるように左手に持つ。

(死期を決めるって、本当の死神かよ)

依頼人が居る209号室の近くまで来る。
すると、少し先で物音が。

見ると白衣を着た高身長の誰かが。
浮遊しながら後を追う。

209号室の目の前で止まる誰か。
そいつがドアノブに手をかけた瞬間にドンっと壁を叩く。

「こっちに来い」