屍(過去編) ページ12
きり丸Side
「な、何でっ…先輩方が…」
俺たちは戸惑いを隠せなかった
いや、隠すこと自体が無理なんだ…
あの上級生…そう先輩方が
テンニョサマと名乗る彼女を囲うようにして、現れたのだから
「テンニョサマは先輩とどういう関係なんです…か?」
珍しくしんべヱが、真剣な眼差しを先輩方に向けて
言った
「関係?…う…ぅん〜とね、友達以上恋人未満って感じかなぁぁ?」
テンニョサマと先輩方が、友達以上恋人未満!?
今さっき空から落ちてきた女ともう友達になってるのか?
それは流石に変だ、
「どうしちゃったのぉ?、そんなに顔をしかめちゃってぇ?」
それよりもこの女めちゃくちゃムカつくだけど
話し方も容姿もキモい…
「もしかしてぇ私のことぉ嫌いなのぉ?」
テンニョサマ?はそう俺たちに質問してくる
正直に言おうと考えた俺達
だが先輩方の目つきが異常な程怖い為か、
素直に言えなかった
、
、
「返事が無いってこはぁ…私のことぉ嫌いなんだねぇ」
テンニョサマは語尾を長くして俺らに言った
と同時に、先輩方がまたまた一段と怖い目つきで見てくるではないか
怖さに耐えられなくなったのか、乱太郎が
「き、嫌いじゃない…で…すよ、は…い」
手を震わせながら言う乱太郎
無理もない、あの善法寺伊作先輩が
乱太郎の首に向けて、苦無を投げようとしていたのだから
流石にカチンときた俺は、伊作先輩に向けて苦無を
投げるが当たらず
どうやっても彼らには勝てないと
そう思っていた
だから…俺達はテンニョサマが嫌いなんだ
_____________
、
そして数カ月経過した
これで何度目だろうか
テンニョサマの死を見るのは…
、
、
テンニョサマは此処忍術学園に来るたんびに
夜には屍となって発見される…
誰が殺したのか…検討も付かない
上級生の先輩は絶対にあり得ない
あんなにテンニョサマに夢中だったと言うのに
殺せる訳がない…
先生達だって上級生と同じだ
それ故、俺達はテンニョサマが怖いと思えなくなっていた
、
、
何故なら夜になると死骸となっているのだから
ラッキーカラー
あずきいろ
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如月(プロフ) - 設定やストーリーがすごく好きです!更新頑張って下さい! (2022年9月18日 9時) (レス) @page17 id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんどう | 作成日時:2021年9月25日 3時