弟なんか要らなかった【おそ松さん】

十一松 ページ13

翌日


いつもより遅く起きて出かける準備をする。今日は友人に誘われてアイドルのライブに行く日
俺は所謂オタクという分類に入ってしまう人間であるため楽しみだ


『ライブ会場なら あいつらは来ないだろ』


サイリウム当然持っていく。これから行くアイドルの事はあまり知らないけど、声がめっちゃ可愛いらしい



『そろそろ行こうかな。待たせちゃ悪いし』


必要な物をリュックに入れて家を出る。ライブに行くのは初めてじゃないけど、あまり慣れていないからちょっと不安がある

目的の会場につくと すでに友達がいて、その近くには見覚えのある人物も目に入った。二人は何故か仲良さげに話していて、俺は立ち尽くしてしまった


『(あいつの笑った顔…久しぶりに見た……)』


まあ俺が原因なんだよな…
でもまさかあいつもアイドルが好きだったとは思わなかったな


「あ、Aー！」


チョロ「え、うそ…」


『よ、待たせて悪かったな』


「そうそう、こいつこの間のライブで知り合ったチョロ松
…ってお前ら似てるな」


友人は俺達を見比べてそう言った。やっぱり見た目は似てるんだな
ここで他人のふりをするのも可笑しいし、隠す必要もない


『まあ、こいつ俺の弟だし。似てるのは当然だろ』

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