28話 ページ29
蒼い焔はあっという間に学園を燃やし尽くそうとしていた紅の炎を喰らった。
《ほらね!
今度は好きな歌を歌って少し踊ってみて!》
好きな歌か...
其れに踊り?
踊ったことはないけどやってみるか!
彼女が歌を紡いだその刹那
蒼の龍神空に舞う
蒼き龍神涙を流し
その涙は雨となりて蒼穹の心を揺らさん
天の涙は雨となり地上に降り注ぎ足り
・・・これが後々まで語り継がれる空舞神の伝説のはじまりだった。
空からはポツリポツリと雨が堕ちる。
その雨はまるで
悪夢によって傷付いた彼女の心を癒すかのような優しい雨だった。
「姉ちゃん!!」
「きり、丸...
きり丸っ!!!!」
良かった、良かった。
怪我、してない。
誰も、傷ついてない。
皆、笑えてる。
炎も、消えてる。
「良かったよぉ...」ポロポロ
「姉ちゃん!?」
「良かったあ”ぁぁぁぁぁぁぁ!!
きり丸うううううう”!!!!」ボロボロ
《そういえば姉ちゃんが此処まで泣いてるのって初めてだな...
けど
泣くときは自分のために泣くんじゃなくて他人のために泣くんだよなぁ姉ちゃんは。
自分が痛いから、苦しいから泣くとかじゃなくて
誰かが泣いてるから、苦しいから姉ちゃんは泣くんだ。》
「A先輩、大丈夫ですか!?」
「八い”いいいい”!!!!」
【ガバッ】
「へ!?!?」
Aに抱きつかれたことによる驚き
後々己に降りかかるであろう災難。
この2つが入り交じり彼の背中に何とも言えない汗が流れたのをAは知らない。
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Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年5月1日 14時) (レス) @page29 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 467907さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月25日 23時) (レス) id: 43ea8ffab6 (このIDを非表示/違反報告)
467907 - これからも更新頑張ってください。応援しています (2019年11月23日 22時) (レス) id: b37af81138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈雪 | 作成日時:2019年8月25日 22時