私、ATMなんで。5 (ページ10)

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新人「…あの、Aさん、どこか体調悪いですか？お薬とか、用意しますか？」

『いらない！あっち行って！』

XU「こらAっ！心配してくれてるのにそんな言い方ないだろっ！！」

『っ！……ふぇ…ッ』

XU「チッ……妹がごめんなさい。」

新人「いえっ！私こそ出しゃばってしまって！あの、私先に行っていますね！失礼します！」

XU「ほんとにすみません…」

『ひっ、…ふぇ～…グスン』

XU「……A、何泣いてんだよ…スタッフさんにあんな態度、駄目だろ？」

『グスン……すき、だから…っ？』

XU「え？なに？」

『好きだからっ、…ひっく、…あの女の、こと…庇うの？…グスン』

XU「はぁ？庇うも何も、普通の事だろうが。」

『あれが普通…？あんなイチャイチャ見せつけて…っ、あれが普通なの…？』

XU「見せつけてっ？！俺がいつそんな事したよ…なぁ、それに怒ってるのか？」

『……べつに。なんでもないからっ…あっち行って！ゔぅ～…ッ』

XU「なんでもなくないだろ？泣いてんじゃん…ちゃんと話し合おうって、昨日言ったばっかだろうが。お前がそんな風になるのは、兄ちゃんが原因だろ？」

『自意識過剰』

XU「(イラ)……だったら何が原因なんだよ。最近なんなの？こんな事ばっかじゃん。反抗期？」

『お兄ちゃんには関係ないじゃん！』

XU「なくねーよ。仕事場だぞ。そんな態度で臨む気か？」

『そんな態度…？それはお兄ちゃんでしょ？』

XU「は？俺の態度がなんだってんだよ。」

『ベタベタベタベタしちゃってさ！仕事しに来てるのか女引っ掛けに来てるのかどっちなんだっつーの。』

XU「はぁ？！俺がいつ女引っ掛けたんだよっ！俺はいつだって真面目にしてる！私情を持ち込んで迷惑かけてんのはお前だろ！」

『私情…？それこそお兄ちゃんでしょ？この間の撮影、あれのどこが恋人役？終始妹として見てたよね。完全に一歩引いてたじゃん。』

XU「あれはっ、…お前が隙あらばキスしてこようとするからで…！」

『どうせ、私相手だからって手抜いてたんでしょ？ごめんなさいね、可愛くない妹が恋人役なんかで。』

XU「はぁ？俺が手抜いたって…？」

『スター様は違いますよね～、あんな生温い仕事しても許されるんですもんね。』

XU「てっめぇ～…ッ！言わせておけば好き勝手ぬかしやがって！」