私、ATMなんで。39 (ページ47)

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LU「今は持ち合わせねーよ！あっち帰ったらちゃんと振り込むっつーの。その指輪も売るんだろ？」

『あっ、そうだ指輪！お兄ちゃん売りに行こ！』

XU「もう遅いから今日は無理だよ。兄ちゃんがちゃんと売り捌いてやるから、心配すんな。」

『こんなでっかいダイヤが何個も付いてるんだもん！きっと高く売れるよね！』

LU「当たり前だ。るぅ様の給料一ヶ月分のダイヤなんだからな。」

『ケッ！たった一ヶ月分で私がてめぇに落ちるとでも思ったか？馬鹿にすんな！』

LU「だから！急遽だったからそれ以上は用意できなかったの！言っとくけどそれ、店で一番高い指輪なんだからな！？なんでもいいから一番高いのくださいって言ったもん！」

『下品な野郎だな。しうちゃんなら私に似合う物を一生懸命探してくれるぞ！ねーっ、しうちゃん！』

XU「………A、それ早く外して。他の男からの指輪なんて胸糞悪い。」

『ッ！！！///////』

LU「すんませんねぇ！胸糞悪い指輪贈って！でもさー、付き合ってるってことにしておくなら、指輪があった方が真実味増すくない？」

XU「だとしても、お前がやったこんな下品な指輪なんか付けさせるかよ。付けるなら俺が買う。」

『えっ！？お兄ちゃんからの指輪！？お兄ちゃんから私にっ、エエエエッ、エンゲージリング～っ！？』

LU「妹に婚約指輪って…」

XU「小細工が必要だって言うなら、俺が用意するって言ってるだけ。Aだって、ルハンからもらうより俺からもらう方が嬉しいよな～？」

『嬉しいどころかッ！！そんなのただの私の夢だよ願いだよ！！お兄ちゃんからの指輪を、この指にはめられるなんて……っ、幸せ過ぎて泣いちゃう！！』

XU「ハハ！夢なの？じゃあ今度買ってやる～。あ、でも！こんな下品な程高い指輪なんて無理だからな～」

『お兄ちゃんが私の薬指にはめてくれるならっ、缶ジュースのプルタブだってかまわないよ！』

XU「プルタブ！？さすがにそれは……俺がちゃんとAに似合う物を選んであげるから。」

『キャーー！さっすが私の旦那様！愛だねっ！』

LU「相変わらずの異常兄妹だな…。」

XU「あ、そうだ。この指輪売った金少し使って、旅行でも行くか～」

LU「え！行くっ！！」

XU「お前となわけないだろ！！」

　
『お兄ちゃんと旅行！？二人で！？なにそれ新婚旅行じゃん！行くっ！行きたい！！いつ行く！？どこに！？お兄ちゃんと一緒ならどこでもいい！』