私、ATMなんで。 (ページ8)

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『え……そりゃあ、ステージに立つしうちゃんは大好きだけど…でも！ツンツンしてるお兄ちゃんも大好きだよ？だって、しうちゃんはみんなのしうちゃんだけど、お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんだもん！これぞギャップ萌っ！お兄ちゃんの今は独り占め～っ！』

"ギューーッ"

XU「もう、暑いってば…」

『やだぁ～！久しぶりだもん。くっついてたい！』

XU「……寂しかった？」

『うん。寂しかったよ…お兄ちゃんは？』

XU「別に？」

『ゔぅ…意地悪…』

XU「それがいいんでしょ？」

『………悪くない。』

XU「ブハッ！」

『あ、笑った！可愛いっ！』

XU「ハァ…」

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"キーンコーン、カーンコーン…____"

『ッ、……来た。ついにっ………キターーーーーーーーーーッ！！！！』

BK「やかましいわっ！！」

『キタコレキタコレッ、キタキタキタキタッ！』

BK「なんなんだよ…」

『あ、あ、あああああっ、握手会っ！！しうちゃんの握手会っ！！初めてっ、やっと！苦節4年、外れに外れてきた握手会のチケットをやっとこの手にっ、……キターーー！！！ヒャッフォーーーーイッ！！』

BK「っ、まじでうるさいって！いいから落ち着けっ！ていうか説明しろっ！昨日のはどういうことだよっ！俺わけわかんなくて、パニックで！昨日は考え過ぎて眠れなかったんだぞ！？お前はなに電話もメッセもシカトしてくれてんだよ！なんでっ、……なんでお前の兄貴があのしうちゃっ、『黙れ小僧っ！！』

っ、……小僧て、同い年だろ。」

『昨日の事は忘れろ。それがお前の為だ。』

BK「いや、説明しろよ！意味わかんねーよ！本当に、兄妹なのか…っ？」

『うん。』

BK「血の繋がった？」

『うん。』

BK「……でもお前、追っかけしてんじゃん。」

『うん。してる。』

BK「あ、もうパニック。え？なんで？」

『なにが。』

BK「なんで兄貴のっ、……なんで兄貴に、貢いでんだよ。」

『兄貴がしうちゃんだから。』

BK「いや、意味わかんない。貢がなくたって会えるじゃん。家族じゃん！握手会なんて行かなくても、触れるじゃんっ！」

『ハンっ！何もわかってないな愚かな愚民め。』

BK「愚かが重複。」